日本ではなく海外に住むことを考えたとき、ビザ取得は非常に重要な問題になります。またビザにも種類があり、最適なビザへ切り替えをすることは大切だといえます。

そうしたとき、マレーシアで非常に有名なビザにMM2Hがあります。このときMM2Hについて切り替えをしたいと考える人は非常に多いです。つまり、「MM2Hから就労ビザへ」「就労ビザからMM2Hへ」と変更するのです。

こうした切り替えについては、問題なく行うことが可能です。ただやり方があるため、事前にどうすればいいのか理解しなければいけません。

ここではMM2Hビザの切り替え・変更について、どう考えて実施すればいいのか解説していきます。

MM2Hビザから就労ビザへの切り替えは多い

リタイアメントビザとして知られるMM2Hは有効期限が10年と長い期間であり、マレーシアへ自由に投資できるという非常に優れたメリットがあります。

ただその一方で、大きなデメリットとして「マレーシア国内で就労できない」ことがあげられます。マレーシアの会社で働くことは無理であり、現地法人を立ち上げることもできません。リタイアメントビザというのは、マレーシアで消費や投資をしてもらうためのビザなのです。

そのためマレーシアに住んだのはいいものの、現地で仕事をしたかったり起業したかったりする人はMM2Hビザから就労ビザに切り替える必要があります。これが、MM2Hビザから就労ビザへの変更を考える人が多い理由になります。

現地就労や法人設立だと就労ビザ

ビザには種類があり、リタイアメントビザや学生ビザなどさまざまです。その中でも、現地企業で働けるのが就労ビザです。マレーシアにある会社で勤務する場合、全員が就労ビザを取得すると考えましょう。

また、同様にマレーシアで起業する場合も就労ビザとなります。外国人の会社経営者だと、現地法人を立ち上げ、その会社から自分(経営者自身)へ就労ビザを発行します。

こうして就労ビザを受け取り、マレーシアの会社で勤務したり、自らビジネスをしたりできるようになります。

なお就労ビザを取得する場合、納税者番号が自動的に付与されるようになります。マレーシアへ所得税を支払うことになるので当然ですが、MM2Hだと納税者番号は付与されません。これが、MM2Hビザと就労ビザの大きな違いになります。

ビザを取り消し、申請中はマレーシア国内か日本で待機

それでは、実際にビザ変更をする場合はどのように行動すればいいのでしょうか。これについては、一旦ビザを取り消しすることになります。例えばいまMM2Hビザを保有しているのであれば、ひとまずそのMM2Hを取り消して、就労ビザを取り直すと考えましょう。

「既存のビザを保有しながら、就労ビザへ申請できないのか」と考える人は多いですが、いまは厳しくなっています。ビザというのは、マレーシアでは取り消した後に再申請するのが基本です。

ただ就労ビザについては、わりと早く申請が通って発行されるようになります。その人の状況によって審査期間は異なりますが、2ヵ月ほど待てば問題なく就労ビザの審査が下りるようになります。こうして、就労ビザへ切り替えできます。

MM2Hを取り消しし、就労ビザが下りる前ではマレーシアまたは日本国内で待機すればいいです。または、その他の国に滞在しても問題なく、あなたにとって都合の良い方法で就労ビザの許可が下りるのを待ちましょう。

もちろんMM2Hビザの審査と同様に、就労ビザもそれなりに厳しく審査されるため、事前の提出書類は用意しておくようにしましょう。

就労ビザからMM2Hビザへも取り消したあと申請する

なお同じように、就労ビザからMM2Hに変更したい場合も「先に就労ビザを取り消したうえでMM2Hビザ取得の申請を行う」ようになります。以前はMM2Hの仮認証が下りたあと、就労ビザを取り消すことが可能でした。ただ、いまはそうした手続きができなくなっています。

就労ビザとは異なり、MM2Hビザの取得にはそれなりに時間がかかります。ただ、これについては仕方ないと諦めて、MM2Hの取得前に就労ビザの取り消しを実施する必要があります。

「仕事を辞めるもののそのままマレーシアで引き続き住みたい」という人だと、就労ビザからMM2Hビザへの切り替えを考えます。こうした状況の人の場合、就労ビザからMM2Hへの変更になります。

マレーシアの観光ビザは90日と長い

なおMM2Hビザの場合、仮認証の審査が下りるまでには10~12ヵ月などそれなりに長い期間を必要とするケースが多いです。

就労ビザだと、前述の通り数ヵ月ほどですぐに下ります。そのため特に心配する必要はなく、MM2Hビザを取り消したとしても、そのままマレーシアに住んでいれば問題ありません。マレーシアの観光ビザは90日と長いため、観光ビザの期限が切れる前に就労ビザの申請や取得が可能になります。

一方でMM2Hだと仮認証までそれなりに長い期間が必要になるため、どうしてもマレーシア滞在中に観光ビザの期限が切れるようになります。

ただこれについては問題なく、観光ビザによるマレーシア滞在中のどこかの時点で海外旅行へ行くようにしましょう。タイやベトナム、カンボジアなど、どこでもいいのでマレーシア国外へいったん出て、マレーシアへ再入国します。そうすれば、再びマレーシアにて90日の滞在ができるようになります。

約3ヵ月の観光ビザなので、それなりに長い期間をマレーシアにて過ごせます。そうして何度か「海外へ出国し、マレーシアへ戻る」という作業を繰り返していると、MM2Hビザの仮申請が下りるというわけです。こうして、就労ビザからMM2Hへの切り替えが可能になります。

ビザの種類変更は誰でも可能

国によってビザには種類があり、ビザによって実現可能なことと不可能なことがあります。マレーシアだと、MM2Hビザでは現地就労ができません。会社で働くことはできず、現地法人を立ち上げることもできないため、この場合は就労ビザへ切り替える必要があります。

また現地企業に勤務していたとしても、会社を辞めて期限がきたら就労ビザは効力を失うようになります。その場合、マレーシアへ引き続き滞在したい場合は就労ビザからMM2Hビザに切り替えなければいけません。

そのためマレーシアでの滞在を考える場合、ビザの種類に気を配る必要があります。そうしたとき、最適なビザへ切り替えましょう。

ビザの変更自体は条件さえ満たしていれば誰でも可能です。ただビザ変更をする場合、事前にいまのビザを停止させる必要があることは理解しましょう。そうして最適なビザに切り替え、マレーシアに住むといいです。