投資をするとき、重要になる方法がヘッジファンドへの投資です。個人投資家であってもヘッジファンドへ投資可能であり、高利回りで資産を増やすことができます。

ヘッジファンドが採用している戦略はさまざまです。その中でも、有名な手法にグローバルマクロ戦略があります。グローバルマクロ戦略を採用しているヘッジファンドには有名なファンドマネージャーが多く、ニュースになりやすいです。

それでは、グローバルマクロ戦略とはどのような手法なのでしょうか。また個人投資家がグローバルマクロ戦略のヘッジファンドへ投資した場合、どれくらいのリターンを得ることができるのでしょうか。

ハイリスク・ハイリターンで資産を増やしたい場合、グローバルマクロ戦略のヘッジファンドへ投資するのは最適です。そこで、グローバルマクロ戦略の中身を解説していきます。

マクロ経済学から投資先を判断する

投資先を考えるとき、さまざまな方法があります。その中の一つとして、マクロ経済学の観点から投資先を決める方法がグローバルマクロ戦略です。

世界中の国が経済活動をしており、金融市場や経済情勢が変化しています。グローバルマクロ戦略では、これら大きな市場経済を分析することによって投資先を決めます。

分かりやすい例としては、以前に中国が自国の複数の巨大IT企業に対して理由なしに厳しい罰金や規制を加えたことがあります。

中国政府が複数企業に対して何度も罰金や規制を加えた結果、中国の株価は急落しました。中国は民主主義ではなく、政府が自由に自国の産業を潰すことができます。こうした中国政府の政策を見れば、その時期に中国株に対して空売りしていれば大きく儲けていたことが分かります。

個別株に投資する場合、一つの会社の業績や決算書を確認した後に投資します。一方でマクロ経済では、政府や金融市場、経済状況を判断して投資先を決めます。

またいくら業績が優れる会社であっても、経済状況が悪ければ株価が下落します。事実、中国共産党が巨大IT企業に規制を加えた結果、株価が急落したのは先ほど述べた通りです。いずれにしても、政治や経済がどのような状況になっているのかがグローバルマクロ戦略では重要になります。

投資先は株や債券、FX、コモディティとさまざま

グローバルマクロ戦略では、投資先は非常に幅広いです。例えば、以下のような対象に投資をします。

  • 債券
  • FX
  • コモディティ

株へ投資するとはいっても、世界株や米国株、新興国株、特定の国の株(中国株など)と種類が多いです。コモディティにしても、金や銀、トウモロコシ、石油と投資先はたくさんあります。

こうした中で、どのような対象に投資するのか決めます。また時期によって主な投資対象は大きく変わります。つまり、あらゆる投資法をするのがグローバルマクロ戦略と理解しましょう。

グローバルマクロ戦略を取るためには、世界情勢や政策内容、大事件、金融市場など、多くの状況を分析する必要があります。そのため資産運用規模が小さいヘッジファンドはグローバルマクロ戦略を取ることができず、大手ヘッジファンドのみ可能な投資戦略となります。

ロングポジションとショートポジションで利益を得る

またグローバルマクロ戦略ではロングポジション(買い)だけでなく、ショートポジション(売り)も取ります。

一般的な投資では、ロングのみをします。一方、投資では空売りによって利益を出すこともできます。ショートポジション(売り)はリスクの高い手法であるものの、空売りによって価格が下落している場面であっても利益を生み出すことができます。

先ほど、中国政府による巨大IT企業に対する規制を例として提示しました。当時、ロングポジションにて中国株へ投資していた人は大損しました。一方で中国政府の政策を素早く解析し、中国株を空売りしたヘッジファンドは大儲けしました。

参考までに、以下は当時の中国株の値動きです。

株価がそれまで上昇していたものの、中国政府が規制や罰金を連発するようになった後、株価は急落しました。

また大不況のとき、グローバルマクロ戦略のヘッジファンドは大きく資産を増やすことができます。不況時は株価の変動を予測しやすく、空売りによって儲けることができるからです。いずれにしても、買いと売りの両方によって資産運用するのがグローバルマクロ戦略です。

グローバルマクロ戦略で有名な人物がジョージ・ソロス

なおグローバルマクロ戦略を採用しているヘッジファンドマネージャーとして、有名な人物にジョージ・ソロス氏がいます。

過去、1992年9月16日に英ポンドの価値が急落したことがあります。これをポンド危機といいます。

当時、彼は英ポンドが過大に評価されていると判断しました。当時のイギリスは経済成長率0%だったにも関わらず、政策金利が10%と非常に高かったのです。政策金利が高いと多くの人がその通貨へ投資したいと考え、通貨の価値が上昇します。

現在の感覚からすれば、「まったく経済が成長していないにも関わらず、政策金利(=銀行預金の金利)が10%というのは異常」と素人でも分かります。ただ当時は政策金利の高い国が多く、さらにインターネットは存在せず、多くの人はこの異常事態に気づいていませんでした。

一方でジョージ・ソロスは英ポンドの過大評価に気が付き、英ポンドに対して大量のショートポジションを取りました。その後、ポンド危機によって通貨価値が大暴落し、彼は大儲けしたのです。

空売りでニュースになりやすいグローバルマクロ戦略のヘッジファンド

なおヘッジファンドの中では、ニュースになりやすいのがグローバルマクロ戦略を採用しているヘッジファンドです。

前述の通り、グローバルマクロ戦略ではすべての投資先が対象です。また大量の空売りをすることでも知られています。

ロングポジションによって利益を得る場合、長期の投資が必須です。株や債券、先物などの価格上昇は少しずつ上昇します。一方で価格の大暴落が起こるとき、一瞬であるケースが多いです。株やコモディティへの投資では、1ヵ月で価格が20~30%減になるのは普通です。

そのため何倍ものレバレッジをかけて空売りすることによって、ヘッジファンドは巨額の利益を得ることができます。これが、グローバルマクロ戦略でニュースになりやすい理由です。例えば以下のようなニュースになります。

ETFへプットというのは、要は空売りしていることを意味しています。この記事中にあるマイケル・バーリ氏のヘッジファンドはリーマンブラザーズの破綻による金融危機で大儲けしており、こうしたグローバルマクロ戦略のヘッジファンドは注目されやすいのです。

ETF(上場投資信託)でグローバルマクロ投資はできない

なおグローバルマクロ戦略を採用しているヘッジファンドへ投資したい場合、必ず税金がほぼないタックスヘイブン(オフショア地域)で投資口座を開設するようにしましょう。日本の証券会社で口座開設してもヘッジファンドへ投資することはできません。

30,000米ドル(約300万円)以上の一括投資は必要になりますが、個人投資家はオフショア投資口座を開設した後にヘッジファンドへ投資できるようになります。

一方、ETF(上場投資信託)を利用してヘッジファンドへ投資することはできません。

投資信託にはアクティブファンドがあります。ただアクティブファンドはロングポジションしか取ることができません。そのためアクティブファンドは運用成績が悪く、インデックスよりも高い利回りを出せないことで有名です。

また空売りをするヘッジファンドがETFとして金融庁から許可され、証券口座に登録されることはありません。ヘッジファンドへの投資というのは、ファンドへの直接投資またはオフショア投資口座を利用する方法のみ利用できます。

グローバルマクロ戦略のヘッジファンドの事例

それでは、個人投資家がグローバルマクロ戦略のヘッジファンドへ投資するとき、どのようなファンドがあるのでしょうか。

有名なヘッジファンドはいくつか存在するものの、誰でも知っているような有名なファンドに対して一般人は投資できません。オフショア投資口座を利用すれば、ほぼすべてのヘッジファンドへ投資できるのは事実です。ただ少数ながら、1億円以上を最低投資額としているヘッジファンドは存在するのです。

ただ世間一般的には有名でないものの、優れた運用成績を出しているグローバルマクロ戦略のファンドはいくつかあります。こうしたヘッジファンドであれば、一般人であっても最低10,000ドル(約100万円)から投資することができます。例えば以下は、グローバルマクロ戦略のヘッジファンドのファクトシートです。

このファンドでは、2倍のレバレッジをかけて高いリターンを得るようにしています。このヘッジファンドへ投資していれば、約12年で約16倍へと資産が増えることがファクトシートから分かります。また平均年利は27.41%であり、高い利回りにて資産を増やすことができます。

ハイリスク・ハイリターンのファンドがグローバルマクロ戦略

ファクトシートを見て分かる通り、平均年利は高いものの、年によってリターンが大きく変動しています。当然、マイナスリターンの年はいくつもあります。一方、1年で資産が4.4倍に増えた年もあります。

グローバルマクロ戦略のヘッジファンドに共通しますが、ハイリスク・ハイリターンです。そのため投資した後にマイナスリターンになる可能性は高いです。ただ長期で投資していれば、このヘッジファンドの場合は平均年利27.41%です。

・ファンドの評価をファクトシートから行う

なおグローバルマクロ戦略のヘッジファンドへ投資するかどうかについて、必ずファクトシートを確認するようにしましょう。投資をするときAIが判断することはなく、必ず人間が投資先を決めます。また、主な投資先は年によって大きく変わります。

つまり、ファンドマネージャーによって運用成績が大きく異なります。リスクの高い投資方法であるため、運用成績の悪いグローバルマクロ戦略のヘッジファンドはたくさんあります。

そこでファクトシートを確認し、過去5~10年の運用成績を確認しましょう。その後、投資するべきヘッジファンドかどうかを判断するといいです。

主な投資戦略の一つがグローバルマクロ戦略

ヘッジファンドによって投資戦略が異なります。主な戦略の一つがグローバルマクロ戦略であり、株や債券、通貨、コモディティとあらゆるものが投資対象です。投資法は決まっていないため、自由度の高いヘッジファンドです。

つまり、ファンドマネージャーによって投資成績が大きく変わります。有名なヘッジファンドの多くがグローバルマクロ戦略を採用しており、これは空売りによって巨額の利益を出すことができ、メディアから注目されやすいからです。

グローバルマクロ戦略はハイリスク・ハイリターンのヘッジファンドです。そのためリスクを取れる投資家の場合、グローバルマクロ戦略のヘッジファンドを活用して資産を増やすようにしましょう。

投資戦略を理解することは、個人投資家がヘッジファンドへ投資をするときに重要です。自由度の高い投資法がグローバルマクロ戦略であり、ハイリスク・ハイリターンで資産を増やしたい場合はこの戦略のヘッジファンドへ投資しましょう。

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