通常であれば、銀行などの金融機関にお金を預けていれば利子をもらうことができます。ただ国によっては、利子をもらうどころか、マイナス金利によってお金が減っていくことがあります。
実際には、銀行にお金を預けていたとしても、マイナス金利によってお金が減っていくことはありません。ただマイナス金利の状態では、利子がほとんど付かないのでまったくお金は増えません。
それではマイナス金利やゼロ金利の状態のとき、どのように投資をすればいいのでしょうか。このとき、リスクをできるだけ取らずに投資をするためには、債券またはヘッジファンドへ投資するのが最も適しています。
なぜ、マイナス金利のときにこれらの投資をするべきなのでしょうか。ここでは低リスクにて投資を行い、資産運用する方法を解説していきます。
もくじ
日本やドイツはマイナス金利で有名
最も安全な投資方法として銀行での定期預金が知られています。銀行で定期預金を組んだとしても、一般的な投資方法に比べて資産運用の効率は悪いです。ただリスクがないため、多くの人が銀行で定期預金を利用しています。
しかし中には、日本やドイツのようにマイナス金利の国もあります。理論的には、これらの国で銀行にお金を預けると、資産が減っていきます。銀行にお金を預けて利子をもらうどころか、お金が減っていくのです。
前述の通り、実際には銀行にお金を預けて資産が減ることはありません。ただマイナス金利の場合、利率は非常に低いです。また不景気の場合、日本やドイツだけでなくアメリカやヨーロッパの国を含めて、多くの国でゼロ金利になります。つまり、ほぼ利子がありません。
この場合、銀行にお金を預けて定期預金を組んだとしてもお金はほとんど増えません。そのため、他の資産運用を検討するべきです。
国債利回りは全世界で低下傾向にある
なお、銀行での定期預金よりも金利が高い投資先として国債が知られています。銀行での定期預金と同様に、国債への投資についてもリスクがほぼないことで知られています。
ただ日本やドイツのようにマイナス金利の国債を購入すると、支払った金額よりも受取金額のほうが少なくなります。つまりお金が増えるのではなく、お金が減ると確約されています。マイナス金利の国の国債へ投資する価値はありません。
また世界的に低金利が進行しており、国債へ投資したとしてもほとんど利益を得ることはできません。参考までに、以下はアメリカ10年国債の利回り推移です。
このように国債の利率は年々下落しており、国債に投資しても年利は低いです。投資では正しく行えば年利4%以上になるのは普通なので、国債に投資してもほとんどお金が増えないと分かります。
低リスクで資産運用できる債券投資とヘッジファンド
過去、国債へ投資することで年利10%以上が可能なときがありました。しかし、いまでは国債へ投資してお金を増やすことはできません。
そこで国債ではなく、その他の投資法を行いましょう。リスクを取れる人の場合、株式投資をすれば効率的に資産を増やすことができます。ただ株式投資は資産が半分以下になることも多く、リスクが非常に高いです。
「マイナス金利ではあっても投資を行い、資産を増やしたい」と考えている人の場合、低リスクの資産運用を考えている人が多いです。この場合、株式投資ではなく以下の投資を検討しましょう。
- 債券ETFへ投資する
- ヘッジファンドへ投資する
マイナス金利であっても、これらへ投資すれば年利5%以上にて資産を増やすことができます。
ETF(上場投資信託)で最も有名な債券ETFがHYG
債券には国債と社債があります。このうち、国債はリスクが低いもののほとんど金利収入を得ることはできません。マイナス金利の国へ投資する場合、前述の通りお金が減ります。またゼロ金利の国は多く、ほとんどお金が増えない国債はたくさんあります。
一方で社債であれば、投資によって資産を増やすことができます。これら社債の中でも、社債ETFを購入するようにしましょう。
上場されている社債ETFは種類が多いです。その中でも、高利回りを得られる社債としてHYGが最も有名です。
- iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF(HYG)
たとえ不景気によって社債の価値が下がったとしても、早期に社債価格が戻ることが知られています。そのため、債券投資は株式投資に比べてリスクが低いです。大きく儲けることはできないものの、確実に資産を増やしたい人に向いています。
参考までに、以下はHYGとS&P500の過去の値動き比較です。
アメリカの代表的な会社500社の値動きを表すのがS&P500です。黄色の線がS&P500であり、青色の線がHYGです。
債券価格の変動はあるものの、株(S&P500)に比べてHYGはほとんど値動きがないと分かります。またHYGの配当利回りは約5%です。債券価格の値動きはあるものの、毎年5%ほどの配当収入を得られるため、何年も投資していればプラスリターンになります。当然、国債へ投資するよりもリターンは大きくなります。
債券投資で高利回りを得たい場合、ほとんどの投資家がHYGへ投資します。低リスクで年利5%の資産運用を実現したい場合、高配当の債券ETFとして有名なHYGへ投資しましょう。
ヘッジファンドは低リスクで年利10%ほど
ただ債券ETFへ投資する場合、少ないながらも債券価格の値動きがあります。また年利は5%しか得られません。そこで低リスク投資の中でも、価格の変動がなく、より高利回りを実現できる投資法としてヘッジファンドへの投資があります。
低リスクのヘッジファンドへ投資する場合、年利10%ほどで資産運用できます。利用するべきはオルタナティブ投資をしているヘッジファンドです。株や債券に投資しない手法をオルタナティブ投資といいます。
ヘッジファンドの中には、不動産やつなぎ融資、農業ローンなどを取り扱い、金利収入を得ているファンドがあります。こうしたヘッジファンドへ投資すれば、年利10%が可能です。例えば以下は、ヨーロッパでつなぎ融資を提供しているヘッジファンドのファクトシートです。
このヘッジファンドへ投資する場合、手数料を引いた後の投資家の利回りは年間8~10%です。融資先のデフォルトリスクはあるものの、株や債券に投資をしないため低リスクであり、過去にマイナスリターンの年はありません。
債券ETFに投資するよりも、これらオルタナティブ投資をしているヘッジファンドへ投資するほうが利回りは高いです。また価格の変動がないのでより低リスクです。
デメリットとして、ヘッジファンドへ投資するためには30,000米ドル(約300万円)の余裕資金がなければいけません。債券ETFの場合、1万円から投資できるので誰でも投資を開始できます。一方でヘッジファンドへ投資する場合、30,000米ドル以上の投資額を要求されます。
年間利回り変動の少ないヘッジファンドも可能
なお、より低リスクのヘッジファンドへ投資することもできます。年間のボラティリティ(利回りの変動)を1%以内に抑えることができるのです。
こうしたヘッジファンドへ投資する場合、利回りは6~8%と低くなります。ただほぼ価格変動なく、マイナスリターンもなく、安定的に年6~8%を得ることができます。例えば以下は、農業ローンを提供しているヘッジファンドのファクトシートです。
このヘッジファンドの場合、過去の平均年利は約6%です。ボラティリティは1%以内であり、ヘッジファンドへの手数料を引いた後であっても、年利6%の金利収入を毎年得ることができます。
前述の通り30,000米ドル(約300万円)以上を投資できる人のみ、このヘッジファンドへ投資できます。ただ投資できるのであれば、このヘッジファンドへ投資することによって低リスクにて年利6%の金利収入を作ることができます。
ヘッジファンドというと、株や債券、FX、先物などの取引をしていることを考える人が多いです。ハイリスク・ハイリターンのヘッジファンドはすべて、株や債券に対して何倍ものレバレッジをかけて取引しています。一方でこうした低リスクのヘッジファンドも存在します。
マイナス金利であっても投資で資産を増やせる
正しい投資方法を理解していない人では、銀行で定期預金を組んだり、国債を購入したりします。ただゼロ金利の国は多く、お金はほとんど増えません。またマイナス金利の国の場合、国債を購入すると資産が減ります。
一方で、低リスクにて年利4%以上で資産運用する方法はいくつかあります。その中でも、誰でも可能な投資先が債券ETFです。HYGに投資すれば、年間約5%の配当収入を得られます。
それに対して、30,000ドル以上のお金を一括投資できる場合、債券ではなくヘッジファンドへの投資がおすすめです。低リスクのヘッジファンドへ投資することで年利10%ほどを毎年安定的に得ることができます。
ETF(上場投資信託)やヘッジファンドへ投資すれば、マイナス金利またはゼロ金利の国であっても低リスクでお金を増やすことができます。これらの投資法があることを理解して、投資信託やヘッジファンドを利用して資産運用をしましょう。
オフショア投資であれば、「20年で2倍以上の元本確保投資」や「年利10%以上の投資」、「30年で資産が18倍以上に増えるヘッジファンド投資」などが可能です。ただ、このときはIFA(代理店)を経由しなければオフショア金融機関と契約できません。
しかし、実際のところ紹介者・代理店によって投資成績が大きく異なります。さらにいうと、紹介者がダメな場合、詐欺まがいの投資方法を提示されたり、途中で連絡が取れなくなったりします。これでは資産運用どころではありません。
そこで、当サイトでは「オフショア投資の相談に乗り、最適な投資プラン」を提案します。年利10%以上での資産運用や元本確保での低リスク投資、オフショア生命保険を用いた確実な資産増、ヘッジファンド利用などさまざまな投資が可能です。
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