株や債券に投資している人にとって、いつ株価が大暴落して大不況が来るのか知ることは重要です。景気後退が来る時期を予測できれば、事前に株を売却することで暴落に備えられるようになります。

いつ株価がピークをつけ、下落していくのかを予測する方法はいくつかあります。その指標として政策金利や長期金利、逆イールドカーブがあります。これらの指標を利用することによって、大まかに株価暴落の時期を予想できるようになります。

株価が下落すると、投資家は多くの資産を失ってしまいます。そのため、どのようにして暴落の時期が来るのか予想できるようにしなければいけません。

そこでいつ株価が大暴落し、景気後退によって不況が来るのかザックリと予想する方法を解説していきます。

株価が下落した後、景気後退によって不況入りする

株価がピークをつけて下落する正確な時期を予想するのは不可能です。すべての人で株価暴落の日にちを当てることはできません。

この理由として、株価が下落し続けた後に景気後退するからです。株価がピークをつけ、徐々に株価が下落していくとき、まだ景気の状況は良いです。雇用状況は良く、会社の業績は優れています。それにも関わらず、株価は下落していきます。

多くの投資家は以下のアメリカ経済指標を確認します。

  • 雇用統計
  • ISM製造業指数
  • ISM非製造業指数
  • 消費者物価指数(CPI)

ただ、これらを確認してもいつ不況入りするのか判断することはできません。株価がピークとなるとき、これらの数字は良いからです。

景気が強く、多くの人が株に投資している状況が危険といわれる理由がこれです。景気が良く、株価が上昇している場合、株価のピークが近いことを意味しています。そのため、多くの人が株式投資に熱狂しているとき、徐々に株を売却しなければいけません。

金利で景気後退のサインを理解する

企業業績や経済指標を確認しても、株価暴落の時期を把握するのは不可能です。それでは、何に着目して景気後退のサインを確認すればいいのでしょうか。それは金利です。以下の金利に着目しましょう。

  • 政策金利
  • 長期金利と短期金利の差:逆イールドカーブ
  • 長期金利

金利が高ければ経済は鈍化します。つまり、短期金利や長期金利が高いことによって経済が冷やされ、不況入りする可能性が高くなります。

以下で具体的な事例を確認しましょう。

政策金利が何度も上昇した後、株価が下がる

景気後退するかどうかを確認するとき、最も分かりやすい指標として政策金利があります。中央銀行が政策金利を決定し、金利上昇によって経済を冷まし、インフレ圧力を抑えることができます。

政策金利は短期金利と長期金利の両方に影響を与えます。特に短期金利は政策金利の影響が強いです。

もし政策金利が低い場合、株価の暴落は起こりません。10%ほど株価が一時的に下落することはあるものの、これは暴落ではなく株価の調節です。好景気であっても株価が10%ほど下落するのは普通です。

一方で政策金利が高い場合、景気後退するリスクがあります。過去の歴史を確認すると、すべての大不況の前にFRB(アメリカの中央銀行)は何度も利上げをしています。以下の図は政策金利と大不況の時期を表しています。

  • 2000年:ITバブル崩壊
  • 2008年:リーマンブラザーズ破綻
  • 2020年:コロナショック

FRBはインフレを抑えるため、利上げを何度も行います。しかし政策金利が上がり、短期金利や長期金利が上昇した結果、株価が下落します。

金利が上昇すると会社は銀行への利払いが多くなって投資を控えます。また個人は住宅ローンなどの支払いが多くなり、お金の支出を減らします。そのため、金利が上昇すると投資家は「将来の企業業績が悪くなる」と考え、株価が下落するのです。

政策金利が何度も引き上げられている場合、株価下落の準備ができているといえます。

逆イールドカーブの発生は景気後退のサイン

しかし、政策金利が何度も引き上げられている状態であっても、株価が上昇し続けるのは普通です。政策金利の上昇に対して、それ以上に企業業績が良いと株価は上昇していきます。ただ、いくら企業業績が良かったとしても、長期金利が高いと株価がピークをつけます。

それでは中央銀行による利上げが何度も行われた後、いつ株価はピークの値を付けるのでしょうか。この指標として、多くの投資家が逆イールドカーブに着目しています。長期金利よりも、短期金利のほうが利回りが高い現象を逆イールドカーブといいます。

通常、長期国債のほうが金利は高いです。しかし場合によっては、短期国債のほうが高金利になることがあります。これが逆イールドカーブです。逆イールドカーブでは以下の債券を比較します。

  • アメリカ2年国債(またはアメリカ3ヵ月国債)
  • アメリカ10年国債

アメリカ10年国債の利回りよりも、アメリカ2年国債の利回りのほうが高い場合、逆イールドカーブが発生したことになります。参考までに、以下はアメリカ10年国債の利回りからアメリカ2年国債の利回りを引いたチャートです。

数字がマイナスになる場合、短期国債の金利のほうが高いです。つまり、逆イールドカーブが発生しています。

上の図を確認すると、逆イールドカーブが発生したあとに景気後退し、大不況が来ていると分かります。逆イールドカーブは景気後退のサインといわれています。この理由として、過去の歴史を確認すると、逆イールドカーブが発生した後に株価がピークをつけて不況がきているからです。

以下は逆イールドカーブの発生月と株価の最高月の表です。

・アメリカ10年国債とアメリカ2年国債の比較

逆イールドカーブの発生月 株価の最高月 株価下落までの期間
1988年12月 1990年7月 19ヵ月
1998年6月 2000年3月 21ヵ月
2005年12月 2007年10月 22ヵ月
2019年8月 2020年2月 6ヵ月

・アメリカ10年国債とアメリカ3ヵ月国債の比較

逆イールドカーブの発生月 株価の最高月 株価下落までの期間
1989年3月 1990年7月 16ヵ月
1998年9月 2000年3月 18ヵ月
2006年1月 2007年10月 21ヵ月
2019年2月 2020年2月 12ヵ月

このように、逆イールドカーブが発生して12~24ヶ月後に株価がピークをつけていると分かります。そのため逆イールドカーブの発生後、1年ほど経過したら徐々に株の売却を検討しましょう。

たとえ逆イールドカーブが発生して景気後退のサインが表れたとしても、1年ほど経過していると多くの投資家は逆イールドカーブが発生した事実を忘れて株式投資に熱中します。景気は強く、株価は最高値を何度も更新しているからです。そういう状況の中、株を徐々に売ることを考えましょう。

長期金利の急激な低下は危険なサイン

ただ逆イールドカーブが発生した後、すぐに株を売却してはいけません。逆イールドカーブが発生したとしても、株価は大きく上昇するからです。前述の通り、逆イールドカーブが発生して12~24ヵ月ほど経過した後、株価はピークをつけます。

つまり、それまでは株式投資をして資産を増やしたほうがいいと分かります。このとき、長期金利(アメリカ10年国債の利回り)が急激に低下し始めたら危険なサインです。

多くの投資家は長期金利の上昇を嫌がります。長期金利が上昇すると、多くの場合で株価が下落するからです。それにも関わらず、なぜ長期金利の下落に注意しなければいけないのでしょうか。

長期金利をザックリ考えると、政策金利と経済状況の2つに大きく影響を受けます。将来の経済状況が良い場合、長期金利は上昇します。一方で長期金利が下落する場合、将来の景気は悪くなると判断できます。

このように、株価がピークをつける前に長期金利は大きく下落しています。この理由として、将来の景気悪化が懸念されるからです。

もちろん、景気後退とは関係ない場面であっても長期金利が大幅に下落することはあります。ただ逆イールドカーブが発生していない場合、株価が大暴落する可能性は低いです。一方、逆イールドカーブが発生して12ヵ月以上が経過していることに加えて、長期金利の大幅な低下が続いている場合、景気後退の危険性があります。

FRBが利下げをすると不況入りが近い

なお前述の通り、FRBは政策金利をコントロールすることによって景気を調節しています。ただ何度も利上げを繰り返した後、前述の通り景気後退します。

株価がピークを付け、大きく下落していくとFRBは利下げをします。ただ政策金利を下げたとしても、景気後退によって会社の業績は悪くなり始めているため、株価は下がり続けます。

FRBが政策金利を下げる場面では、多くのケースで景気は優れるものの、既に株価は最高値を付けていて下落しています。株価が下落しているため、FRBは利下げをしているのです。つまり経済が好調であったとしても、数ヶ月後に本格的に不況入りすることが多いです。

既に株価が下落していたとしても、FRBが利下げをする場面ではその後にさらに株価が暴落する可能性が高いです。そのため、早めに株を売却して大不況に備えるようにしましょう。

大暴落が起こるタイミングを予測する

いつ株価の暴落が起こるのか正確な日にちを当てるのは不可能です。しかし、大まかに予測することはできます。以下の2つの条件が揃っている場合、株価がピークをつける日が近いです。

  • FRBが何度も利上げをしている
  • 逆イールドカーブが発生し、12ヵ月以上が経過している

この場合、徐々に株を売却していくことを検討しましょう。また長期金利が下落し始めたら、大暴落が近いサインです。

また既に株価が下落している場合、FRBが利下げをします。その数ヶ月後に大不況が訪れていることが多く、FRBが政策金利を下げたら早めに株を売却するといいです。これらに注意して株価の大暴落に備えるようにしましょう。

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新たな投資家が以前の投資家を踏みにじることを推奨するとき、創業者は警戒するべき(エンジェル投資家:カラカニス著)。

以前、1件10億出資で以前の投資家を排除するM澤ファンドがあった。あれ普通に考えてやばいよな。悪い意味で😅

【いつ株価が大暴落し、景気後退・大不況が来るのか予測する方法】

投資をするのであれば、いつ株価がピークを付けて下落するのか知らなければいけない。

実は、不況入りのタイミングをザックリと予測する方法がある。これを知れば株価暴落前に逃げることができる。
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