これからヘッジファンドへ投資しようと考える人の中には、「ヘッジファンドがどれだけの平均利回りを出しているのか」について知りたい人が多いです。
ただヘッジファンドによって投資戦略が異なります。ハイリスク・ハイリターンのヘッジファンドがあれば、ミドルリスクのヘッジファンドもあります。また、株式に投資をしない低リスクのヘッジファンドもあります。
当然、リスクの低いヘッジファンドはリターンも低いです。また運用成績はヘッジファンドによって異なります。そこで、どのようにヘッジファンドの平均リターンを確認すればいいのか理解しなければいけません。
パフォーマンスが優れるヘッジファンドへ投資するには方法があります。ここでは、年間リターン・配当利回りの優れるヘッジファンドを見つけ出し、投資する方法を解説していきます。
もくじ
ヘッジファンドの平均リターンはリスクによって異なる
ヘッジファンドへ投資するとき、全体の平均利回りを知ろうとするのは意味がありません。ヘッジファンドによって年間利回りは異なるからです。
事実、世の中にはダメなヘッジファンドがたくさんあります。こうしたヘッジファンドへ投資する場合、利回りはマイナスになります。例えば日本にあるヘッジファンドはすべて詐欺なので、お金がまったく返ってこないリスクが非常に高いです。
一方で優れたヘッジファンドであっても、ヘッジファンドによって利回りは大きく異なります。まずは、この事実を認識しなければいけません。ヘッジファンドはリスクによって以下のように分かれます。
- ハイリスクのヘッジファンド:年利15~30%
- ミドルリスクのヘッジファンド:年利10~13%
- オルタナティブ投資のヘッジファンド(低リスク):年利6~13%
どのヘッジファンドへ投資するのが最適なのかについては、あなたのリスク許容度によって変わります。そこで、ヘッジファンドごとに平均利回りやリスクがどのようになっているのか確認するようにしましょう。
ハイリスクのヘッジファンドは年利15~30%
世間一般的に認識されているヘッジファンドはハイリスク・ハイリターンの投資手法です。株式や債券、FX、先物へレバレッジをかけて投資するのがハイリスクのヘッジファンドです。またロングポジション(買い)だけでなく、ショートポジション(売り)を取るのも特徴です。
こうしたヘッジファンドの場合、年によっては大きく損をする可能性があるものの、大きく資産を増やす年もあります。全体を平均すると、年利15~30%になるのが一般的です。
年利15%以下のハイリスクヘッジファンドは価値がありません。理由としては、Nasdaq100というインデックスに投資をすれば、年利13~15%になることが広く知られているからです。インデックスよりも高利回りを出せないヘッジファンドへ投資する意味はありません。
例えば以下は、アメリカの株式や債券に対してレバレッジをかけて投資しているハイリスクファンドのファクトシートです。
すべてAI(コンピューター)が投資先の株を決め、買いと売りをします。平均年利16.3%のヘッジファンドであり、1年で69.2%の年利になることがあれば、1年で-34.4%のマイナスリターンになることもあります。ただ、全体で平均すれば高い年利です。
一方で以下は平均年利29.20%のヘッジファンドです。
マルチストラテジー戦略を採用しているヘッジファンドです。グローバルマクロ戦略、ロングショート戦略、マネージドフューチャーズ戦略など、さまざまな戦略を取り入れているヘッジファンドです。
同様に、マイナスリターンになる年はありますが、1年で資産が2~3倍に増えることもあります。ハイリスクのヘッジファンドでは、全体平均では高い年利を実現できます。ただ、短期的にはマイナスリターンになる可能性があることも理解しましょう。
平均配当利回り10~13%のミドルリスクのヘッジファンド
リスクを取れる人の場合、ハイリスクのヘッジファンドを好みます。一方で大きなリスクを取りたくないと考える人はたくさんいます。この場合、年間リターンが10~13%となるミドルリスクのヘッジファンドへ投資しましょう。
株や債券に投資をするヘッジファンドというのは、すべてがハイリスクではありません。以下の戦略を採用しているヘッジファンドの場合、一般的にリスクは高くないです。
- マーケットニュートラル戦略
- アービトラージ戦略
- 債券投資(レバレッジなし)
これらの投資戦略を採用しているヘッジファンドの場合、年利15~30%は不可能です。ただ、マイナスリターンの年がほぼなく、安定的に年利10~13%が可能です。
例えば以下は債券ヘッジファンドのファクトシートです。
このヘッジファンドはレバレッジなしで債券に投資しており、約7%の年間配当利回り(固定金利)を得ています。この固定金利に加えて、債券価格の値上がりが期待できるため、平均リターンは年10.46%です。
マイナスリターンの年はあるものの、ハイリスクのヘッジファンドに比べれば損失は小さいです。またほとんどの年でプラスリターンであり、全体を平均すると年間平均利回りが10%ほどになります。
リスクを取ることを好む投資家であったとしても、すべてハイリスクのヘッジファンドへ投資する人はほとんどいません。そこでミドルリスクのヘッジファンドへ投資すれば、安定的に年利10~13%にて資産が増えるようになります。
オルタナティブ投資は低リスク投資で配当利回りを得る
資産運用をするとき、株や債券などの伝統的な資産への投資以外にも投資先があります。オルタナティブ投資と呼ばれますが、不動産やつなぎ融資、農業ローンなどを取り扱っているヘッジファンドがあります。
オルタナティブ投資のヘッジファンドへ投資する場合、低リスク投資が可能です。株や債券のように、価格の値動きがないからです。
例えば以下は、ヨーロッパでつなぎ融資を提供しているヘッジファンドです。
このヘッジファンドへ投資する場合、配当利回りの年間平均は8~10%です。融資先のデフォルトリスクはあるものの、過去にマイナスリターンの年はありません。
よりリスクの低いヘッジファンドへ投資したい場合、これらオルタナティブ投資をしているヘッジファンドを利用しましょう。運用成績はヘッジファンドによって異なり、年利6~13%が可能です。
ファンドのパフォーマンスはファクトシートを確認する
それでは、どのようにヘッジファンドのパフォーマンスを確認すればいいのでしょうか。まず、優れたヘッジファンドは100%の確率で、タックスヘイブン(オフショア地域)で登録されています。日本に登録されていることは確実にありません。
タックスヘイブンは低税率の国であり、金融規制がないためあらゆる投資方法が可能です。そのため優れた投資成績となります。また、個人投資家がタックスヘイブンを利用してヘッジファンドへ投資する場合、必ずオフショア投資口座を開設する必要があります。30,000米ドル(約300万円)を投資すればオフショア投資口座を保有できます。
また、オフショア投資口座を開設したり、ヘッジファンドへ投資したりするとき、必ずIFA(代理店)を通さなければいけません。タックスヘイブンにある投資会社やヘッジファンドは顧客を直接募集していないからです。
またヘッジファンドの情報を保有しているのはIFAです。そのため、どのヘッジファンドが優れた運用成績を出しているのかについて、IFAに聞くようにしましょう。
このとき、あなたが確認するべきはファクトシートです。投資会社経由で投資可能なヘッジファンドはすべて、外部機関による監査を受けています。銀行口座情報や決算内容をすべて提示する必要があり、ウソのファクトシートを作ることはできません。そこで、必ずヘッジファンドのファクトシートをIFAから見せてもらいましょう。
この記事では、私は複数のヘッジファンドのファクトシートを提示してきました。その中でも年間平均リターンやボラティリティ(リターンの動き幅)、投資戦略を確認しましょう。その後、オフショア投資口座を経由してヘッジファンドへ投資するといいです。
・手数料を引いた後の数字がファクトシートに掲載される
なおヘッジファンドへ投資する場合、手数料は非常に高いです。購入手数料(または解約手数料)、管理手数料、成果報酬を取られます。
ただファクトシートに記載されている実績は手数料を差し引いた後の数字です。そのため、手数料について心配する必要はありません。
過去5~10年の運用成績は重要
他にヘッジファンドの利回りを確認するとき、重要なポイントとしては何があるのでしょうか。それは、過去5~10年の運用成績を確認することです。
ヘッジファンドのファクトシートを確認するとき、過去2~3年の運用成績だけでは判断できません。素人であっても、ハイレバレッジのインデックスへ投資をして2~3年ほど好成績を残せることはよくあるからです。そこで、過去5~10年の長期間でパフォーマンスがどのようになっているのか確認しましょう。
例えば、あなたは以下のパフォーマンスのファンドに投資したいと思うでしょうか。
2年間での値動きであり、価格は大きく上昇しています。そのため、このファンドに投資していれば大きくお金を増やせるように考えてしまいます。
一方で以下は、2年間ではなく6年間での値動きです。
このように長期間でチャートを確認すると、6年前に比べてまったく資産が増えていないことが分かります。このチャートは上海総合指数であり、中国株の値動きを表しています。
中国は民主主義ではなく、国が理由なく巨大企業へ規制をかけることができるためハイリスクの投資先です。そのため中国へ投資するのは避けるのが常識であり、これは過去のチャートを確認すれば簡単に判断できます。
同じように、ヘッジファンドのファクトシートを確認するときについても、過去5~10年間の運用成績がどのようになっているのか確認しましょう。過去に優れた成績を残しているヘッジファンドの場合、あなたが投資した後も優れたパフォーマンスになる可能性が高いからです。
チャートや数字で不況時の利回りを確認するべき
また同時に、不況時にどのようなチャートや数字になっているのか、ファクトシートで確認しましょう。ヘッジファンドの特徴として、不況に左右されないことがあります。
ハイリスクのヘッジファンドの場合、不景気のときはショートポジション(売り)によって資産を増やすことを考えます。オルタナティブ投資であれば、株や債券に投資しないので景気に左右されません。いずれにしても、景気に関係なく資産を増やせるのがヘッジファンドへの投資です。
しかし、中には資産運用が下手なヘッジファンドもあります。この場合、不景気のときにマイナスリターンになります。こうしたヘッジファンドは避けましょう。不景気のときに大きくパフォーマンスが低下しているヘッジファンドへ投資するべきではありません。
不況時に優れた利回りを出しているヘッジファンドの例として、以下のファクトシートを確認してみましょう。
イギリスで介護不動産を運営するヘッジファンドのファクトシートです。このヘッジファンドでは、2020年の2月と3月でプラスリターンになっています。
この月はコロナウイルスによるパンデミックが全世界に広がり、株価が大暴落した月です。それにも関わらず、プラスリターンになっています。ヘッジファンドへ投資する場合、全体の配当利回りや年間平均リターンだけでなく、不景気での利回りの数字を確認しましょう。
日本のヘッジファンドはすべて詐欺で数字が偽物
ここまで述べてきたことが、ヘッジファンドで年間リターンを確認するときに重要なポイントです。ただ注意点として、前述の通り日本でヘッジファンドを探すのはやめましょう。すべて詐欺ファンドだからです。
ヘッジファンドが「金融規制が厳しく、税率の高い国」で資産運用することはありません。また、日本に住む人だけをターゲット顧客にすることもありません。ヘッジファンドは全世界に顧客がいます。
またオフショア投資口座から投資できるヘッジファンドは前述の通り、外部機関から厳しい監査を受けています。当然、資産は分別管理されるのでヘッジファンドは投資以外に資金を利用することはできません。
オフショア投資では、個人投資家だけでなく機関投資家やファミリーオフィスも投資しています。当然、投資家の資産を守るために詐欺ファンドは排除しなければいけません。また利用する投資会社は巨大企業であり、格付けも高いので詐欺に遭うことはありません。
一方で、日本で勧誘しているヘッジファンドは以下のような特徴または宣伝をしています。
- 日本人だけがターゲット
- 高利回りだが、過去にマイナスリターンはない
- 毎月、分配金がある
- 私募
当然、外部機関からの監査はないのでウソの数字を自由に作ることができます。また、私募なので顧客から集めたお金は自由に使えます。こうした詐欺ファンドに投資した場合、数年後に会社が消えてお金は返ってきません。
ヘッジファンドが日本に存在することはあり得ません。上場しているアクティブファンドは存在するものの、アクティブファンドはロングポジション(買い)だけを取るためヘッジファンドではないです。いずれにしても、タックスヘイブンでのオフショア投資でなければ、ヘッジファンドへ投資できないことを理解しましょう。
ファクトシートを確認して優れたヘッジファンドへ投資するにしても、最初に気を付けなければいけないのは「詐欺ファンドへ投資しないこと」といえます。優れた年間リターンを得るには、正しいヘッジファンドへの投資法を理解しなければいけません。
ヘッジファンドの利回りや運用成績を確認して投資する
オフショア投資によってヘッジファンドへ投資することができます。ただヘッジファンドへ投資するにしても、ヘッジファンドごとに投資戦略や平均利回りは異なります。ハイリスクのヘッジファンドがあれば、低リスクのヘッジファンドもあります。
あなたのリスク許容度に合わせて、どのヘッジファンドへ投資したいのか事前に把握しておきましょう。またIFAを通してヘッジファンドのファクトシートを確認し、チャートや数字をみるといいです。
ファクトシートでは過去5~10年の運用成績を確認しましょう。また、不景気のときのパフォーマンスもチェックしなければいけません。どの部分を確認すればいいのか理解すれば、素人の個人投資家であっても、どのヘッジファンドへ投資すればいいのか分かるようになります。
当然、日本にある詐欺ファンドへの投資は避けましょう。これらを理解してタックスヘイブンにあるヘッジファンドに投資し、優れた年間リターンを得るといいです。
オフショア投資であれば、「20年で2倍以上の元本確保投資」や「年利10%以上の投資」、「30年で資産が18倍以上に増えるヘッジファンド投資」などが可能です。ただ、このときはIFA(代理店)を経由しなければオフショア金融機関と契約できません。
しかし、実際のところ紹介者・代理店によって投資成績が大きく異なります。さらにいうと、紹介者がダメな場合、詐欺まがいの投資方法を提示されたり、途中で連絡が取れなくなったりします。これでは資産運用どころではありません。
そこで、当サイトでは「オフショア投資の相談に乗り、最適な投資プラン」を提案します。年利10%以上での資産運用や元本確保での低リスク投資、オフショア生命保険を用いた確実な資産増、ヘッジファンド利用などさまざまな投資が可能です。
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