非常に高額なお金を保有するのが機関投資家です。生命保険会社や信託銀行、年金基金、政府系金融機関などを機関投資家といいます。また100億円以上の資産を保有する人の場合、ファミリーオフィスとして高額なお金を運用しています。

こうした機関投資家やファミリーオフィスが株のみに投資することはありません。すべての機関投資家やファミリーオフィスがオルタナティブ投資をしています。

機関投資家やファミリーオフィスにとってオルタナティブ投資が好まれる理由や背景としては、不景気であっても資産を増やすことができるからです。

ただ、オルタナティブ投資には種類があります。機関投資家はどのようなオルタナティブ投資を利用しているのでしょうか。これについて解説していきます。

株や債券以外に投資するポートフォリオが最適

投資をするとき、「卵は一つのカゴに盛るな」という格言は非常に有名です。つまり、投資をするときは分散投資が大原則であり、投資先が偏ると非常にリスクが大きくなります。

ただ多くの個人投資家は一つの投資方法に偏っているケースがほとんどです。具体的には、株や債券のみに投資をしています。

もちろん株や債券の種類は多いです。世界株や米国株、先進国株などの種類があります。ただこれら株や債券は大不況のときに価値が半分以下に落ちます。つまり、株に投資していると不景気のときに必ず大きく資産が減ってしまうのです。

一方で機関投資家やファミリーオフィスは株や債券のみに投資をしていません。投資手法が株だけの場合、リスクが非常に高いからです。そこで伝統的な資産(株や債券)以外に投資する方法として、機関投資家やファミリーオフィスはオルタナティブ投資を積極的に取り入れています。

機関投資家やファミリーオフィスはオルタナティブ投資をしている

機関投資家がオルタナティブ投資を取り入れている背景は単純です。不景気のときであっても資産を増やしたいからです。

例えばオルタナティブ投資として、ヘッジファンドが知られています。多くの機関投資家がヘッジファンドへ投資している理由としては、景気に左右されずに資産を増やすことができるからです。

例えば以下はイギリスで介護不動産を取り扱っているヘッジファンドのファクトシートです。

2020年の2月と3月はプラスリターンになっています。この月はコロナウイルスによって株価が大暴落した月です。それにも関わらず、プラスリターンになっています。

オルタナティブ投資をすれば、こうした資産運用が可能になります。機関投資家やファミリーオフィスがオルタナティブ投資をしている理由や背景としては、リスクを減らすことが大きな目的です。

ハーバード大学基金の投資事例を確認

それでは、機関投資家やファミリーオフィスのポートフォリオはどのようになっているのでしょうか。実際の例として、ハーバード大学基金のポートフォリオを確認してみましょう。

ハーバード大学基金は資産運用の内容やポートフォリオを公開しています。その内容を確認すると、以下のようなポートフォリオとなっています。

このように上場株式や債券だけでなく、他にも多くの運用先に投資をしていることが分かります。不動産やヘッジファンドなどへ投資しており、ハーバード大学基金はオルタナティブ投資をしています。

当然、ハーバード大学基金だけでなくすべての機関投資家やファミリーオフィスがオルタナティブ投資をしています。リスクの低い投資をすることによって、保有資産を毎年増やすことができるのです。

機関投資家が行うオルタナティブ投資は幅広い

それでは、機関投資家やファミリーオフィスはどのようなオルタナティブ投資をしているのでしょうか。前述の通り、オルタナティブ投資には種類があります。その中でも、主なオルタナティブ投資には以下があります。

  • 不動産
  • ヘッジファンド
  • プライベート・エクイティ
  • コモディティ

不動産を保有することによって、入居者がいれば景気に関係なく賃料収入を得ることができます。そのため、現物不動産の購入はオルタナティブ投資として広く知られています。

またヘッジファンドもオルタナティブ投資です。すべてのヘッジファンドは景気に左右されません。例えば株に投資するヘッジファンドの場合、ロングポジション(買い)だけでなくショートポジション(売り)も取ります。そのため、株価が下がっているときであってもリターンを得ることができます。

一方で個人投資家には向いていないものの、プライベート・エクイティやコモディティへの投資もオルタナティブ投資になります。

未上場企業へ投資する方法がプライベート・エクイティです。上場企業ではないため自由に株の売買ができず、非常にリスクの高い手法になります。ただ不景気であっても株価の下落はありません。

またコモディティ(商品先物)への投資であれば、株価とは異なる値動きになります。有名なコモディティとしては、例えば金への投資があります。参考までに、以下は金価格の値動きです。

機関投資家やファミリーオフィスはこれら多くの投資法を組み合わせています。種類の異なるオルタナティブ投資をポートフォリオに入れることによって、分散投資をしているのです。

ヘッジファンドはメインの投資先となる

なお機関投資家やファミリーオフィスにとってメインの投資先はヘッジファンドになります。株や債券に投資する機関投資家は多いものの、オルタナティブ投資の中ではヘッジファンドへの投資がメインになるというわけです。

事実、先ほど提示したハーバード大学基金では、ヘッジファンドの投資割合が36%以上となっています。ポートフォリオの中でヘッジファンドへの投資割合が最も大きいのです。

不動産へ投資する場合、機関投資家の場合は高額な不動産のみが投資対象になります。例えば1,000億円の資産をもつ機関投資家が1億円の物件を購入しても効果は薄いです。個人投資家であれば高額な買い物であっても、機関投資家やファミリーオフィスにとって1億円の物件を購入する意味はありません。

そのため投資先の不動産は限られます。一方でヘッジファンドであれば、高額な投資については上限なく受け入れてくれます。そのため現物不動産へ投資するよりも、ヘッジファンドへ投資するほうが効果的なのです。

またプライベート・エクイティやコモディティへの投資が非常にハイリスクなのは、個人投資家だけでなく機関投資家にとっても同じです。そのため、プライベート・エクイティやコモディティへの投資割合が最も大きい機関投資家はいません。

これらの理由から、機関投資家やファミリーオフィスにとってヘッジファンドへの投資が重要になります。

ヘッジファンドは低リスク投資が可能

なお年利20~30%を得られるハイリスク・ハイリターンのヘッジファンドは存在するものの、低リスクのヘッジファンドもあります。

低リスクのヘッジファンドは何倍ものレバレッジをかけて株に投資することはしません。そうではなく、株や債券以外への投資によって資産を増やします。そのため毎年の安定的にリターンを得たいと考える機関投資家やファミリーオフィスにとって、低リスクのヘッジファンドは主な投資先になりやすいです。

低リスクのヘッジファンドでは、例えば以下の投資戦略があります。

  • 不動産ローン
  • マイクロファイナンス
  • 売掛債権の売買
  • つなぎ融資

ヘッジファンドごとに採用している戦略は異なります。例えば以下はヨーロッパでつなぎ融資を提供しているヘッジファンドのファクトシートです。

ヨーロッパに籍を置く大企業がこのファンドの顧客であることもあり、全世界の機関投資家やファミリーオフィスがこのヘッジファンドへ投資しています。

提供している金融商品はつなぎ融資なので利率が高く、毎年8~10%で資産が増えるファンドです。また、過去にマイナスリターンの年はありません。株や債券への投資と異なり、不景気でも資産を増やすことができるため、低リスクのヘッジファンドは機関投資家やファミリーオフィスにとって重宝されています。

オルタナティブ投資は優れる投資法

すべての機関投資家やファミリーオフィスはオルタナティブ投資をしています。この理由や背景としては、景気に関係なく資産を増やすことができるからです。

個人投資家にとって、ヘッジファンドを含めオルタナティブ投資は馴染みが薄いです。一方で機関投資家にとって、オルタナティブ投資をするのは常識です。株や債券だけに投資をするのは非常にリスクが高いからです。

またハーバード大学基金のように、ヘッジファンドへの投資割合を高くしている機関投資家は多いです。不景気であっても関係なく資産を増やすことができ、さらには低リスクなのはメリットが大きいです。

ポートフォリオにオルタナティブ投資を入れるのは機関投資家やファミリーオフィスにとって重要であり、特にヘッジファンドへの投資がメインになります。

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