税金がほとんどないタックスヘイブン(オフショア地域)へ投資する場合、ヘッジファンドへ投資することができます。投資信託への積立投資ではなく、一括投資によってヘッジファンドに資産運用してもらうのです。

ヘッジファンドへ投資するための管理口座として、インベスターズトラスト(ITA)が提供しているアクセスポートフォリオ(Access Portfolio:ACS)という商品があります。

他のオフショア金融機関に比べて、アクセスポートフォリオの手数料は安いです。そのため、以前は優れた金融商品でした。ただ、いまは規制によってまったく価値のない投資商品になってしまっています。要は、利用してはいけない投資商品です。

なぜインベスターズトラストのアクセスポートフォリオに申し込むべきではないのでしょうか。この理由を解説していきます。

ヘッジファンドへ投資できる管理口座

オフショア保険会社では、「世界中に存在するさまざまな投資商品を購入可能な管理口座」を提供していることがあります。インベスターズトラストは管理口座を提供している保険会社の一つであり、アクセスポートフォリオ(ACS)という金融商品を販売しています。

アクセスポートフォリオを利用することによって、世界中の株式や債券、先物などの商品を購入できます。それだけでなく、ヘッジファンドへも投資できます。

すべての証券会社に共通しますが、ヘッジファンドへ投資するのは困難です。株や債券、先物に投資することはできても、日本の法律規制によってヘッジファンドへ投資することは禁止されています。

一方でタックスヘイブンの国では金融がメイン産業です。そのためヘッジファンドを含めて、あらゆる投資商品を購入できるようになっています。例えば以下は、私が投資している不動産ローンのヘッジファンドです。

株やFXに投資するヘッジファンドではないため、低リスクのヘッジファンドです。そのため高い年利を目指すのは無理ですが、平均リターンは年13.26%です。ヘッジファンドへの手数料が差し引かれた後であっても、こうしたリターンを得ることができます。

・株式や債券への投資は意味ない

オフショア地域にある保険会社を利用して投資口座を開設する場合、必ずヘッジファンドへ投資するべきです。そうしなければ意味がないからです。

株式や債券、FX、先物などへの投資であれば、ネット証券の口座をあなたが作って投資すればいいです。例えば私の場合、IB証券というアメリカのネット証券を利用して株の売買をしています。私は日本人でありアメリカに住んだことはなく、アメリカ国内に銀行口座をもっていませんが、外国人であっても受け入れてくれます。

こうしたネット証券は手数料が安いです。そのため株の売買であれば、ネット証券を使うべきです。手数料の高いオフショア保険会社の投資口座を開設して、株へ投資する意味はありません。そうではなく、優れた投資成績を出してくれるヘッジファンドへ投資するからこそ意味があるといえます。

欧州ヘッジファンドしか投資できない規制

それではインベスターズトラストのアクセスポートフォリオに価値があるかというと、口座開設するべきではありません。まったく使い物にならない投資口座だからです。

インベスターズトラストは優れた投資商品を保有しています。例えば、S&P500(元本確保の商品)やEvolution(年利10%以上が可能な投資信託)が該当します。私はこれらのうち、両方とも投資しています。以下は私のインベスターズトラストでの投資管理画面の一部です。

ただ前述の通り、アクセスポートフォリオについては利用するべきではありません。理由としては、規制によって投資できるヘッジファンドがほぼ存在しないからです。

インベスターズトラストはケイマン諸島に存在します。ケイマン諸島は最も有名なタックスヘイブンの一つであり、有名なために先進国からの圧力が強いです。そこで、インベスターズトラストは2017年から独自の規制を始めました。

規制の内容としては、「管理口座を通して投資できるのはヨーロッパ籍のヘッジファンドのみ」となりました。ヨーロッパにはいくつかオフショア地域が存在し、例えば以下になります。

  • ルクセンブルク
  • アイルランド

ただ、これらのタックスヘイブンではヘッジファンドに対する規制が厳しいため、多くのヘッジファンドはヨーロッパ外で登録しています。そのため、アクセスポートフォリオを開設したとしても優れたヘッジファンドへ投資することができません。

欧州ヘッジファンドがメインの投資先になり、その他の地域のヘッジファンドへ投資できないため、インベスターズトラストでアクセスポートフォリオを開設しても効果的にあなたの資産を増やすことはできません。

その他の口座開設が優れる

そこで、インベスターズトラストのアクセスポートフォリオではなく、その他の投資口座を開設するようにしましょう。

オフショア投資口座を提供している会社は他にも存在します。その中でも、最も優れているオフショア保険会社がカストディアンライフ(Custodian Life)です。カストディアンライフでは、EIB(Exclusive Investment Bond)という名前で商品を提供しています。

商品名が違うだけであり、アクセスポートフォリオもEIBも内容は同じです。

ただカストディアンライフの場合はバミューダ籍であり、投資先に制限はありません。また提供している金融商品はEIBだけとなっており、選べる投資先は無数に存在します。

また最低投資額は低く、30,000米ドル(約300万円)があれば投資口座を開設してヘッジファンドへの投資を開始できます。そのためインベスターズトラストのアクセスポートフォリオではなく、カストディアンライフのEIBを利用しなければいけません。

口座開設には75,000米ドルが必要

なお、それでも中にはアクセスポートフォリオを利用したい人がいるかもしれません。その場合、口座開設として高額なお金を一括投資しなければいけません。

具体的には、アクセスポートフォリオを開設するために75,000ドル(約750万円)が必要になります。以下の通りです。

そこでアクセスポートフォリオを利用したい場合、75,000ドルを用意するようにしましょう。

Access Portfolio(ACS)の手数料

ヘッジファンドへ投資する場合、手数料を事前に徴収されます。先ほど提示したヘッジファンドへの投資利回りについては、ヘッジファンドの手数料を差し引かれた後のリターンです。

それに加えて、アクセスポートフォリオを保有するための維持手数料を支払わなければいけません。アクセスポートフォリオを開設する場合、手数料は以下になります。

・管理手数料(Administration Charge)

口座全体の金額に対して、年間1%の手数料を取られます。

・プラン手数料(Policy Fee)

年間360ドル(約36,000円)の支払いが必要です。

・取引手数料(Dealing Charges)

ヘッジファンドへ投資をする場合、指示ごとに50ドル(約5,000円)を取られます。

これらの手数料が必要になります。初期投資額は大きく、またプラン手数料や取引手数料は無視できるほど小さいため、これら2つの手数料による影響は小さいです。

一方で管理手数料は年間で資産運用額の1%になるため金額が大きいです。そこで、インベスターズトラストのアクセスポートフォリオは年間手数料が全資産額の1%と考えましょう。

以前のアクセスポートフォリオは優れていた

以前であれば、アクセスポートフォリオは優れた金融商品でした。特に規制なく、世界中のあらゆるヘッジファンドへ投資することができたのです。必要となる初期投資額は大きいものの、他の保険会社に比べて口座管理に必要な手数料は低いため、多くの人が資産運用で利用していました。

しかし前述の通り、いまでは規制によって投資先のヘッジファンドが激減してしまい、アクセスポートフォリオを利用しても優れた資産運用ができなくなっています。

いくら手数料が安かったとしても、投資先のヘッジファンドが限られており、優れたヘッジファンドへ投資できないのであれば意味がありません。

私はいくつものヘッジファンドへ投資しており、平均すると年利16%以上で資産が増えています。口座維持に必要な手数料を差し引いても年利15%以上です。ただ利用している保険会社はインベスターズトラストではなく、カストディアンライフです。

特別な理由がない限り、アクセスポートフォリオの利用は避けなければいけません。以前は優れた金融商品だったものの、いまでは意味のない商品になってしまっているからです。

金融商品の内容を理解する

オフショア投資をする場合、必ず事前に商品内容を理解しなければいけません。知識が乏しい状態で投資をすると、高確率で損をしてしまうからです。その一つがインベスターズトラストのアクセスポートフォリオ(ACS)です。

インベスターズトラストは優れた金融機関であり、私はこの会社を通して複数の投資商品を購入しています。ただヘッジファンドへの投資については、インベスターズトラストではなく他の保険会社を利用しています。ここまで述べた通り、アクセスポートフォリオは価値がないからです。

かつて優れていた金融商品がアクセスポートフォリオです。しかし、現在は規制によって投資先はヨーロッパ籍のヘッジファンドがメインになっており、使い物にならなくなっています。

そこでヘッジファンドへの投資を検討している場合、インベスターズトラストではなく別の金融機関の商品を利用しましょう。そうすることで、一括投資によってあなたの資産が増えていくようになります。

海外のオフショア投資で優良な日本人代理店を紹介

オフショア投資であれば、「20年で2倍以上の元本確保投資」や「年利10%以上の投資」、「30年で資産が18倍以上に増えるヘッジファンド投資」などが可能です。ただ、このときはIFA(代理店)を経由しなければオフショア金融機関と契約できません。

しかし、実際のところ紹介者・代理店によって投資成績が大きく異なります。さらにいうと、紹介者がダメな場合、詐欺まがいの投資方法を提示されたり、途中で連絡が取れなくなったりします。これでは資産運用どころではありません。

そこで、当サイトでは「オフショア投資の相談に乗り、最適な投資プラン」を提案します。年利10%以上での資産運用や元本確保での低リスク投資、オフショア生命保険を用いた確実な資産増、ヘッジファンド利用などさまざまな投資が可能です。

相談依頼は全国対応(全世界対応)にて24時間365日、受け付けています。海外積立投資で最重要なのが「どの紹介者から加入するのか」であり、これによって年利はまったく異なります。そこで、オフショア投資信託やオフショア保険(生命保険)、ヘッジファンド投資を含めて、ヒアリング後にあなたにとって最も優れる投資法を紹介します。

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