投資詐欺は広く行われています。その多くはポンジスキームであり、詐欺内容としては仮想通貨や海外投資などさまざまな種類があります。

それでは、実際に詐欺被害に遭ってしまったとき、お金の回収はできるのでしょうか。結論をいうと、弁護士に依頼して訴えたとしても、お金を返してもらうことはできません。詐欺師が逮捕されても投資マネーは戻りませんし、慰謝料を支払ってくれることもありません。

すべての投資詐欺では泣き寝入りするのが一般的です。お金は既に銀行から引き出されているため、返金されることはないのです。

そのため詐欺被害を防ぐ一番の方法としては、投資詐欺を避けるしか方法がありません。そこで、なぜお金の回収が難しいのか解説していきます。

投資詐欺で返金されないのは一般的

詐欺師は人をだますプロです。そのため、すべての人が投資詐欺に遭う可能性があります。多くはポンジスキームであり、例えば以下のような投資案件が多いです。

  • 元本保証&毎月配当による高利回り投資
  • 仮想通貨を利用した投資
  • 自動FX売買ツールを用いた投資
  • 海外のプライベートバンクを利用する投資

ただ投資詐欺の場合、投資したお金は返ってきません。ポンジスキームでは投資マネーを集めた後、実際には資産運用をしません。そこである日、主催者が逃げて投資マネーがすべて消えます。

投資マネーが銀行から引き出されるため、当然ながらお金が返ってくることはありません。ポンジスキームの被害に遭った場合、お金の回収は無理なのです。

ポンジスキームでは契約書がない

またポンジスキームの詐欺ファンドは契約書がありません。要は、あなたが投資したという証拠がないのです。

すべての詐欺師に共通しますが、彼らは電話や対面での連絡を好みます。理由としては、メールでやり取りする場合は証拠が残るからです。一方で電話や対面での会話では、録音しない限り証拠が残りません。当然、契約書を作成することはありません。

つまり詐欺被害に遭ったとしても、本当に詐欺被害に遭ったのかどうか証明しにくいです。これも、お金の回収が難しい理由の一つです。

詐欺師は人をだますプロであるため、できるだけ証拠を残そうとはしません。そのためメールではなく、電話や対面のみで商談を進める人から契約をしてはいけません。

弁護士に依頼し、訴えてもお金の回収は難しい

それでは、弁護士に依頼して訴えたとしてもお金の回収はできないのでしょうか。結論をいうと、たとえ訴えたとしてもお金を返してもらうことはできないと考えましょう。

たとえ証拠がなかったとしても、弁護士を雇って訴えることはできます。事実、詐欺をした人が逮捕されたというニュースをあなたはこれまで何度も聞いたことがあると思います。明確な証拠がなかったとしても、訴えるのは可能なのです。

それにも関わらず、なぜお金の回収が難しいのでしょうか。この理由として、投資詐欺では100%の確率で私募ファンドだからです。

私募ファンドでは銀行から既にお金が引き出されている

詐欺師が逮捕され、銀行口座を凍結することができれば、投資マネーの回収が可能なように思えます。ただ、詐欺師は逮捕される前に銀行からすべてのお金を引き出し、現金を特定の場所に隠します。現金の隠し場所は地下倉庫かもしれませんし、親戚の家かもしれません。

つまり弁護士を利用して詐欺師の銀行口座を凍結したとしても、口座の残金はゼロです。つまり詐欺師が逮捕されたとしても、銀行口座にお金が残っていないため、あなたに返金されるお金はありません。すべての詐欺師は事前にお金を引き出すため、銀行口座にお金がないのが普通です。

投資では私募ファンドを利用してはいけません。つまり、特定の個人口座や法人口座にお金を振り込んではいけないのです。私募ファンドはすべて詐欺であり、詐欺師は銀行口座から自由にお金を引き出すことができるからです。

・分別管理されたファンドは詐欺が起こらない

投資をするとき、お金が分別管理されているファンドに投資しなければいけません。また情報が公開されており、透明性の高いファンドを利用する必要があります。例えば、以下は平均年利27.41%のヘッジファンドです。

平均年利27.41%だけをみると、詐欺ファンドのように思えてしまいます。ただBoomberg(アメリカ大手の金融情報会社)に登録されており、4大会計事務所の一つであるKPMGが監査をしています。そのため、ファクトシートの内容にウソはありません。

またイギリス・ロンドン本社の巨大銀行であるBarclaysがお金の分別管理をしています。お金が分別管理される場合、ヘッジファンドは自由にお金を引き出すことができず、ファンドは投資のみにお金を利用することができます。

お金が分別管理されているファンドでは、私募ファンドと比べてお金の管理方法が大きく異なります。私募ファンドは自由にお金の引き出しができるため、結果として投資詐欺であると判明したとしても、投資家はお金の回収ができないのです。

逮捕されてもお金は戻らず、泣き寝入りしかない

それでは、投資詐欺被害に遭った場合は泣き寝入りするしかないのでしょうか。これについて、残念ながら投資マネーの回収は無理なので諦めるしかありません。

詐欺師が逮捕されたとしても、前述の通り銀行口座にお金はないのであなたにお金が返ってくることはありません。また慰謝料を請求したとしても、支払うお金がないのでお金の回収はできません。

前述の通り、詐欺師は引き出したお金をどこかの場所に隠しています。そのため刑務所から出ることができれば、大量の現金を手にすることができます。一方、銀行口座のお金はゼロなので、あなたにお金を返さなくてもいいのです。

また弁護士に依頼する場合、あなたは高額な弁護士費用を支払うことになります。詐欺師からお金を回収することはできないものの、弁護士費用の支払いは必要になるため、より金銭的な被害が拡大するようになります。

参考までに、私の友人は実際に詐欺被害に遭い、弁護士から以下のように連絡が来ました。

このように詐欺師は最終的に逮捕されました。ただ詐欺師の銀行口座にはお金がなく、友人には投資マネーがまったく返されませんでした。

ポンジスキームを避けるのが唯一の方法

ここまでの内容を理解し、投資詐欺に遭っても返金や慰謝料請求は意味がないと理解しましょう。弁護士を雇ってもいいですが、弁護士費用の負担が増えるだけです。

したがって詐欺被害を防ぐためには、ポンジスキームを採用しているファンドを避けなければいけません。

投資では必ずリスクがあります。例えば先ほど紹介した「平均年利27.41%のヘッジファンド」はハイリスク・ハイリターンであり、年によってはマイナス20%のリターンになることもあります。当然ながら元本保証はなく、投資するタイミングによっては損をする可能性もあります。

一方で詐欺ファンドの場合、低リスクにも関わらず高利回りです。また情報は公開されておらず、具体的にどのような方法によって資産運用するのか分かりません。

ただ既に私募の詐欺ファンドに投資してしまい、詐欺被害に遭ってしまったのであれば、お金は戻ってこないので諦めましょう。返金されないのが当然であり、ポンジスキームを採用しているファンドに投資したあなたにすべての責任があります。

投資詐欺でお金を返してもらうのは不可能

多くの場合で詐欺師は人脈が優れており、人柄が良いです。また人をだますプロであるため、多くの人がだまされるのです。またポンジスキームによって投資マネーを集めた後、お金は銀行からすべて引き出されます。そのため、投資詐欺でお金を返してもらうことはできません。

弁護士に依頼して訴えたとしても、銀行口座にお金がないため返金されることはありません。当然、慰謝料を請求したとしても意味がありません。

ポンジスキームに引っかかってしまった場合、お金の回収はほぼ不可能であることを理解しましょう。投資詐欺の案件にお金を投資したあなたに責任があります。私募ファンドはすべて詐欺であり、泣き寝入りするしかありません。

投資詐欺ではこうした実態になっていることを理解しましょう。既にポンジスキームに引っかかってしまった場合、お金の回収は諦めましょう。また、投資詐欺の被害に遭わないよう条件の良すぎる投資案件を疑うようにしましょう。

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