オフショア投資の中でも、どの保険会社(金融機関)から保険に加入するのかは非常に重要です。金融機関によって手数料が異なり、それに伴って手元に残る金額がまったく違うものになるからです。
そうしたオフショア投資を検討するとき、重要な金融機関としてインベスターズトラスト(ITA)とロイヤルロンドン(RL360°)があります。海外積立投資を検討するとき、この2つのうちどちらかに加入する人の割合が多いです。
このようなとき、インベスターズトラストとロイヤルロンドンのうち、どちらが優れているのでしょうか。
「海外積立投資は圧倒的に利回りが良い」と理解しているとはいっても、それぞれの保険会社の違いについて詳細に理解している人は少ないです。そこで、両者の違いに何があるのか解説していきます。
もくじ
オフショア投資のファンド数は両方とも多い
オフショア投資を選択すると年利10%以上を目指すことができます。こうした言葉だけを聞くと、多くの人が「オフショア投資=資産運用に優れている」と考えます。これについては、半分正解で半分間違っています。
日本での商品とは比べ物にならないほど優れた金融商品であるのは正しいですが、実際の資産運用はインベスターズトラストやロイヤルロンドンなどの保険会社が行うわけではありません。これら金融機関が取り扱っているファンドの中から、投資先を選ぶようになります。
例えば日本の証券会社で投資商品を購入するにしても、以下のように非常に多くの種類があります。
- 日本株
- 世界株
- 先進国株
- 不動産
- 金
また先進国株の中でも、「米国株」「S&P500」「日本を除く先進国株」などさまざまな種類の投資先があります。
オフショア投資でも同様であり、インベスターズトラストやロイヤルロンドンなどには世界株や不動産などいくつもの投資先(ファンド)があります。これらのファンドについて、どのファンドを選んで投資するのかによって運用成績がまったく異なるようになるのです。
そうしたととき、インベスターズトラストには200以上のファンドがあります。また、ロイヤルロンドンにも200以上のファンドがあり、どちらも多くの種類の中から投資先を選択できるようになっています。
海外積立投資は会社によって手数料が異なる
そのため、仮に両者が取り扱っている中でも同じファンドに投資する場合であれば、まったく同じように資産運用できるようになります。保険会社によって運用結果が違うのは、「それぞれで取り扱っているファンドの種類が違うため」と理解すれば問題ありません。
それでは運用するファンドが似ていれば、インベスターズトラスト(ITA)もロイヤルロンドン(RL360°)も大きな違いは生まれないのでしょうか。もちろん、そうではありません。これについては、手数料率が大きく異なります。
例えば日本でも、株式投資を選択する場合はネット証券を利用するのが常識になっています。銀行やリアル店舗をもつ証券会社を利用して投資する場合、年間手数料3%以上など高額なお金を取られます。つまり、何も成果を得られなくても投資総額の3%を取られ、さらには運用成績も微妙なのでお金が増えないようになっています。
そこで賢い人ほどネット証券を利用します。
ただ、これとまったく同じことはオフショア投資にもいえます。同じファンドであっても、どの金融機関経由で海外積立投資を実践するのかによって、手数料率がまったく異なるようになるのです。
インベスターズトラスト(Investors Trust)は手数料が低い
そうした目線で考えたとき、インベスターズトラスト(Investors Trust:ITA)とロイヤルロンドン(RL360°)の手数料率がどうなっているかというと、以下のようになります。
金融機関 | インベスターズトラスト | ロイヤルロンドン |
年間管理料(年間) | 1~10年目:1.9% 11年目以降:0.35% | 初期口座総額の6% |
プラン手数料(年間) | 84ドル | 84ドル |
資産管理費用(年間) | 1.5% | 1.5% |
ファンド手数料(年間) | - | 1~1.5% |
カード手数料 | - | - |
この中で重要なのは、「年間にしてどれくらいのパーセントで手数料を取られるのか」になります。これについて、25年で投資すると仮定する場合、ザックリと以下のようになります。
- インベスターズトラスト:約2.5%
- ロイヤルロンドン:約3%
つまり、単純にインベスターズトラストのほうが手数料率は低くなっています。
オフショア投資について理解している人であれば、インベスターズトラストを活用するほうが圧倒的に資産を増やせることを理解しています。これは、年間にして0.5%もの違いがあるからです。
0.5%というと大したことがないように思えてしまいます。ただ100万円を9.5%で運用するのと、10%で運用するのでは、30年後に以下のような違いになります。
- 年利9.5%:約1,522万円
- 年利10%:約1,745万円
このように、まったく違う数字になります。資産運用は複利で増えていくため、わずかでも手数料率を下げることが非常に重要だと分かります。
手数料はロイヤリティボーナスで相殺できる
なお、年間にして2.5%や3%などの手数料がかかるとなると、高いように感じます。しかし、これについては心配しなくて問題ありません。
例えばインベスターズトラストであれば、契約途中で「拠出金額から換算したロイヤリティボーナス」の付与が何度もあります。これにより、支払った手数料を相殺できます。つまり、手数料の発生はあるもののロイヤリティボーナスが加算されるため、実質的に手数料は緩和されます。
一方でロイヤルロンドンでも、長く加入してくれることによるロイヤリティボーナスがあります。それまでの拠出金額から換算したボーナスになるため、同じように手数料分を相殺できます。
ロイヤリティボーナスについては、インベスターズトラストもロイヤルロンドン(RL360°)も大きな違いはありません。そのため、単純に「インベスターズトラストのほうが低い手数料率になる」とだけ理解すれば問題ありません。
元本確保はインベスターズトラストが基本
ここまで、「ファンドを選ぶことで資産運用するときの、保険会社による違い」について確認してきました。ただ、オフショア投資をするときの投資信託商品については、「どのファンドを選ぶのか」などを考えず、機械的に投資をするタイプもあります。
有名なのはインベスターズトラスト(Investors Trust:ITA)のS&P500・インデックスです。アメリカの最先端企業の株価を示すS&P500というインデックス投資の指標があり、ファンドなどは考えずS&P500へ100%投資するというものです。
以下のように、世界的な大不況がありながらも長期的にみるとずっと伸び続けているのがS&P500です。
インベスターズトラストのS&P500の最大の特徴は元本確保であることです。つまり、最初に決めた投資金額についてずっと積み立てていけば、「15年後や20年後には確実にお金が増える」と確約されているプランになります。具体的には、以下のようになっています。
- 15年契約:140%以上
- 20年契約:160%以上
年利4%ほどで資産運用すれば、こうした増加率になります。年利10%以上を狙うものではないですが、リスクをできるだけ排除した方法になります。
こうした元本確保型の海外積立投資はロイヤルロンドン(RL360°)にはありません。インベスターズトラストだからこそ加入できます。そのためリスクを排除した投資を実現したい場合、インベスターズトラストが最適だといえます。
参考までに、私がインベスターズトラストで加入しているS&P500・インデックスについて、以下のようなシミュレーションになっています。
このようにお金が増えると確約されており、リスクなく海外積立投資を実践したい場合はインベスターズトラストの一択になります。
インベスターズトラストでは、年利10%以上を目指す攻める投資が可能であるものの、元本確保の投資商品もあります。RL360°は攻める投資商品がメインになるものの、インベスターズトラストでは投資商品を選ぶことができます。
日本語対応はインベスターズトラスト
また、インベスターズトラストならではの特徴があります。それは、日本語対応であるという点です。
通常だと、海外の金融機関に投資するので英語でのやり取りになります。ただ、インベスターズトラスト(ITA)は例外的に日本語対応しています。以下はインベスターズトラストでの私の管理画面ですが、このように管理画面へログインしたとき日本語表記になるのです。
オフショア投資の中でも、英語ではなく日本語対応している保険会社は非常に珍しいです。実際、ロイヤルロンドンで日本語はなく、完全に英語のみです。
日本語対応していれば、「クレジットカードの情報を変更する」「満期になったお金を引き出す」などの状況のときに一人でも対応できるようになります。そのため、投資を始めた後のことを考えると、ロイヤルロンドンよりもインベスターズトラストのほうが優れるようになります。
歴史のある会社はロイヤルロンドン
ただ、中には歴史のある有名な会社を活用して投資したいと考える人もいます。そうした人の場合、インベスターズトラストではなくロイヤルロンドン(RL360°)になります。
インベスターズトラスト(ITA)について、そこまで歴史のある会社ではありません。設立されたのは2002年です。一方のロイヤルロンドンは1861年に設立された歴史ある会社になります。当然、世界の格付け機関からの評価も高いです。
そのため歴史や知名度で会社を選びたい場合、ロイヤルロンドンが最適だといえます。
もちろんこれまで説明した通り、お金が貯まるスピードでいうとロイヤルロンドンのほうが不利です。インベスターズトラスト(ITA)に比べて手数料が高いからです。ただ、実益ではなく知名度のほうを重視する場合はロイヤルロンドン(RL360°)が最適だといえます。
保険会社の比較や違いは手数料で考える
海外積立投資の投資先を比較したとき、非常に有名な会社にインベスターズトラストとロイヤルロンドンがあります。これらの金融機関について、どのような違いがあるのかについて解説してきました。
ファンド数でいうと、インベスターズトラストもロイヤルロンドンも非常に選択肢は多いです。また、どちらも年利10%以上を狙えるファンドが存在します。元本確保でリスクが低い堅実な投資はロイヤルロンドンで無理なものの、高い年利を狙うことができるのです。
そうしたとき、両者の一番の違いは手数料になります。手数料率が異なり、インベスターズトラストのほうが手数料率は低いです。そのため実益を考えるなら、インベスターズトラストを選択したほうが圧倒的に有利だといえます。
もちろん歴史や会社規模を重視する人もいるため、これについてはあなたの選択次第になります。ただ、こうした違いが金融機関にあることを理解したうえで投資先を決めるようにしましょう。
オフショア投資であれば、「20年で2倍以上の元本確保投資」や「年利10%以上の投資」、「30年で資産が18倍以上に増えるヘッジファンド投資」などが可能です。ただ、このときはIFA(代理店)を経由しなければオフショア金融機関と契約できません。
しかし、実際のところ紹介者・代理店によって投資成績が大きく異なります。さらにいうと、紹介者がダメな場合、詐欺まがいの投資方法を提示されたり、途中で連絡が取れなくなったりします。これでは資産運用どころではありません。
そこで、当サイトでは「オフショア投資の相談に乗り、最適な投資プラン」を提案します。年利10%以上での資産運用や元本確保での低リスク投資、オフショア生命保険を用いた確実な資産増、ヘッジファンド利用などさまざまな投資が可能です。
相談依頼は全国対応(全世界対応)にて24時間365日、受け付けています。海外積立投資で最重要なのが「どの紹介者から加入するのか」であり、これによって年利はまったく異なります。そこで、オフショア投資信託やオフショア保険(生命保険)、ヘッジファンド投資を含めて、ヒアリング後にあなたにとって最も優れる投資法を紹介します。