個人投資家が行える優れた投資先としてヘッジファンドがあります。証券会社で口座開設してもヘッジファンドへ投資することはできません。税金がほとんどかからないタックスヘイブン(オフショア地域)を利用することで、個人がヘッジファンドへ投資できます。

ただヘッジファンドへ投資するとなると、高額なお金が必要になるのではと考えてしまいます。

これについては問題なく、少額から投資できます。株やETFのように1万円ほどから投資できるわけではなく、100万円以上のお金は必要になるものの、富裕層でなくてもヘッジファンドへ投資することが可能です。

ただ、どのタックスヘイブンの保険会社を利用するのかによって最低投資額は変わります。そこで、ヘッジファンドへの最低投資額がどのようになっているのか解説していきます。

ヘッジファンドは少額から投資できる

多くの人はヘッジファンドへ投資するときの最低投資額を勘違いしています。最低投資額1億円のように、富裕層でなければヘッジファンドへ投資できないと考えているのです。

ただヘッジファンドへの投資は一般人であっても可能です。資産の多い富裕層でなかったとしても、ヘッジファンドへ少額から投資できるのです。

しかし、前述の通り数万ドル(数百万円)のお金を用意しなければいけません。証券会社から投資する場合、1万円など少額で株やETFを購入できます。一方でヘッジファンドでは、1万円からの少額投資はできません。

オフショア投資口座を開設し、100万円から投資可能

それでは、ヘッジファンド投資の最低投資額はいくらなのでしょうか。ヘッジファンドごとに最低投資額は異なります。ただ、一般的には10,000米ドル(約100万円)が最低投資額です。

100万円からヘッジファンドへ投資できるため、富裕層でなかったとしても問題なく投資できることが分かります。

具体的な方法としては、タックスヘイブンに登録されている保険会社を利用します。ヘッジファンドへ投資するためのオフショア投資口座を開設するためには、タックスヘイブンの投資会社を利用しなければいけません。一般的な証券会社からはヘッジファンドに投資できません。

証券会社は必ず国の規制を受けます。つまり、投資先が限られます。一方でタックスヘイブンに登録されている投資会社の場合、投資先に制限はありません。そのため、個人投資家はヘッジファンドへ投資できるようになっています。

参考までに、以下は私が保有するオフショア投資口座の管理画面です。

このように私はオフショア投資口座を利用して、ヘッジファンドへ投資しています。

直接投資は最低100,000米ドルが一般的

なおヘッジファンドへ投資するとき、オフショア投資口座を利用するのではなく、直接投資という方法もあります。要は、ヘッジファンドに対して直接お金を送金することで資産運用してもらうのです。

直接投資の場合、ヘッジファンドによって最低投資額は異なりますが、一般的には最低100,000米ドル(約1,000万円)になっているケースが多いです。

かつて、ヘッジファンドへ投資するためには1億円以上のお金を送らなければいけない時期がありました。ただ、いまはヘッジファンドが非常にたくさん存在しており、最低投資額が高すぎると投資資金が集まらなくなってしまいます。そこで、直接投資での最低投資額は100,000ドルが一般的です。

一方で最低投資額を低くしてしまうと、短期売買を目的とする投資家が混じるリスクがあるため、こうした人たちを排除しなければいけません。そのため、最低投資額を100,000ドルに設定しているのです。

新規投資でなく、追加投資になるため最低投資額が低い

一方で直接投資ではなく、タックスヘイブンにある保険会社を利用してオフショア投資口座を開設する場合、最低投資額は100,000ドル(約1000万円)ではなく、投資に必要なお金が10,000ドル(約100万円)に下がります。

なぜ、直接投資に比べてオフショア投資口座の開設では最低投資額が低くなるのでしょうか。この理由としては、追加投資になるからです。

直接投資でもオフショア投資口座経由でも、初回の最低投資額は100,000ドルです。ただオフショア投資口座であれば、利用しているお客さんはあなただけでなく、他にもたくさんの人が利用しています。

そのため、あなたが初めて投資するヘッジファンドであっても、オフショア投資口座経由で既に他の人がそのヘッジファンドへ何度も投資しているため、あなたが投資をするときは追加投資になります。

初期投資の最低投資額は100,000ドルであったとしても、追加投資は10,000ドルに設定しているヘッジファンドがほとんどです。そのため、あなたがオフショア投資口座を利用すれば100万円からヘッジファンドへ投資できるようになっています。

投資口座開設に最低30,000米ドルが必要

ただ注意点として、10,000米ドル(約100万円)があれば投資を開始できるわけではありません。ヘッジファンドへ投資できる最低投資額は10,000ドルであっても、それはオフショア投資口座開設に必要な最低投資額ではないからです。

証券口座を開設するときであれば、必要な最低投資額はありません。誰でも証券口座を開設できます。一方でタックスヘイブンでオフショア投資口座を開設する場合、最低30,000ドル(約300万円)が必要になります。

オフショア投資口座を開設できる保険会社はいくつか存在します。また、投資会社によってオフショア投資口座を開設するときに必要な最低投資額は異なります。その中でも、最低投資額の低い保険会社であれば、30,000ドルでオフショア投資口座を開設できます。

例えば以下は、Custodian Lifeという会社が提供するEIBというオフショア投資口座に関する詳細です。

Custodian Lifeはバミューダに籍を置いており、バミューダはタックスヘイブンで有名です。このように、30,000ドルでオフショア投資口座を開設できます。

タックスヘイブンの保険会社によって最低投資額が異なる

なお前述の通り、タックスヘイブンに籍を置く他の保険会社を利用してオフショア投資口座を開設することもできます。例えばオフショア投資で有名な会社としてインベスターズトラストが知られています。

インベスターズトラスト経由でもオフショア投資口座を開設することができ、投資商品の名前をアクセスポートフォリオといいます。インベスターズトラストの場合、以下のように75,000米ドル(約750万円)で投資口座を開設し、ヘッジファンドへ投資できるようになります。

ただインベスターズトラストの場合、投資先のヘッジファンドが欧州籍のヘッジファンドに制限されています。世界中、すべてのヘッジファンドに投資することはできません。そのため利用する価値は低く、アクセスポートフォリオに申し込んではいけません。

いずれにしてもヘッジファンドへ投資するとき、最低投資金額が異なります。また利用する保険会社によっては、投資先のヘッジファンドに自主規制をかけているケースがあります。そのため、規制のないオフショア投資口座を利用しなければいけません。

プライベートバンク利用は最低5000万円

なお、ヘッジファンドへ投資するときはプライベートバンクを利用するという方法もあります。スイスに登録されているプライベートバンクを利用することによって、全世界のヘッジファンドへ投資できるようになります。

シンガポールや香港、ドバイ、ルクセンブルクなどにも巨大な銀行はありますが、これらは本当の意味でのプライベートバンクではありません。したがって、これらの銀行を利用しても優れたヘッジファンドに投資することはできません。

一方でスイスのプライベートバンクを利用すれば、世界中のヘッジファンドへ投資できます。ただ口座開設するための初期投資額は高額であり、最低500,000米ドル(約5,000万円)が必要です。

また将来的に投資額を1,000,000ドル(約1億円)にするのが前提になっています。要は、いつかは必ず1億円を預けなければいけません。1億円がなければいけないため、富裕層でなければプライベートバンクを利用することはできません。

通常、オフショア投資口座経由で投資する

ヘッジファンドへ投資するとき、このようにいくつかの方法があります。その中でも、特別な理由がない限りオフショア投資口座を開設し、ヘッジファンドへ投資するのが一般的です。

直接投資してもいいですが、投資先のヘッジファンドの数が多くなると管理が大変になります。また最低投資額が1000万円なので、分散投資できません。

一方でオフショア投資口座であれば、一つの管理画面ですべてのヘッジファンドの資産運用状況を把握できます。あなたのお金がいくら増えているのか確認することもできます。例えば以下は、私が投資しているハイリスク・ハイリターンのヘッジファンドの結果です。

このように、資産価値が変動しながらも私の資産が上昇していることが分かります。また投資先のヘッジファンドを一括管理できるだけでなく、100万円から少額投資できるため、いくつものヘッジファンドへ分散投資できます。

また直接投資の場合、お金が必ずしも分別管理されるとは限りません。一方でオフショア投資口座を開設する場合、必ず分別管理されます。つまり、預けたお金が投資以外に利用されることはありません。勝手にお金が引き出されて私用で使われることはなく、あなたの投資資産は守られます。

なお、何億円もの資産をもつ超富裕層の場合、オフショア投資口座ではなくプライベートバンクを利用して投資しても問題ありません。ただ利便性の観点から、超富裕層であってもプライベートバンクではなくオフショア投資口座を開設するのが一般的です。

最も重要なのは申し込むIFA

このように正しく理解すると、最低投資額は意外と低いことが分かります。オフショア投資の知識がないと、ヘッジファンドへ投資するためには何億円ものお金が必要になると考えてしまいます。ただ実際の最低投資額はオフショア投資口座を開設するために必要な30,000ドル(約300万円)になります。

ただ、最も重要なのは「どのヘッジファンドへ投資するのか」といえます。世界には無数にヘッジファンドが存在し、どのヘッジファンドへ投資すればいいのかアドバイスするのがIFA(代理店)です。

そのため、優れたIFAと契約できなければ、優れた成績のヘッジファンドへ投資することはできません。タックスヘイブンに登録されている投資会社というのは、ヘッジファンドへ投資するための投資口座を提供しているだけであり、投資会社があなたの資金を運用することはありません。

参考までに、例えば以下は私がIFAのアドバイスに従い、投資している低リスクのヘッジファンドです。

イギリスで不動産ローンを取り扱っているヘッジファンドであり、平均年利は13.26%です。株式や債券に投資するヘッジファンドではないため、世界的な不況であってもマイナスリターンになることはありません。また、不動産ローンという低リスク商品へ投資するため、過去マイナスリターンの年はないです。

ハイリスク・ハイリターンのヘッジファンドのように、年利20~30%を目指すのは無理です。ただ、低リスクにて年利10%以上を得ることができます。

このヘッジファンドは一つの例ですが、どのヘッジファンドへ投資できるのかは、あなたが申し込むIFA次第です。そこでオフショア投資として投資口座を開設する場合、どのヘッジファンドへ投資できるのかIFAに確認するようにしましょう。

ヘッジファンドへ少額投資し、オフショア投資で資産を増やす

富裕層でなかったとしても、ヘッジファンドへ投資することができます。何千万円もの資産を保有する必要はなく、数百万円の資産があればヘッジファンドへの投資をスタートできます。

ヘッジファンドへ直接投資する場合、最低投資額は100,000ドル(約1000万円)です。一方でタックスヘイブンに登録されている保険会社を利用すれば、オフショア投資口座を開設することで最低投資額が10,000ドル(約100万円)に下がります。

ヘッジファンドへ投資するとき、100万円はかなりの少額といえます。そのため、一般人であっても投資が可能です。ただ、オフショア投資口座の開設には最低30,000ドル(約300万円)が必要になることは理解しましょう。

ここまでの内容を理解すれば、あとは優れたIFAを見つけるだけです。オフショア投資ではIFAが最も重要なので、投資成績の優れるヘッジファンドへ投資可能なIFAから申し込み、資産運用を開始するようにしましょう。