オフショア投資でケイマン諸島を検討している方は多く見受けられます。タックスヘイブン(税金がほとんどかからない地域)としてはケイマン諸島の名前も非常に有名であり、オフショア投資ではケイマン諸島に籍を置く会社もたくさんあります。
実際のところ、オフショア投資では数多くの地域があるため、どこの地域に投資すればいいのか悩む人はたくさんいます。タックスヘイブンの中でも「香港」「マン島」「ケイマン諸島」など、「結局のところ、どの地域で資産運用をすればいいのか分からない」のが本音です。
当然、ケイマン諸島で資産運用するときは固有の特徴があり、同時にメリット・デメリットがあります。これらを理解しなければ、優れた投資は実現できません。
そこで、「ケイマン諸島でオフショア投資を行う方のために必要な情報」について解説していきます。
もくじ
タックスヘイブン(租税回避地)であるケイマン諸島の特徴
ケイマン諸島はカリブ海にある小さな島です。地球上のどこに位置するのかというと、地図としては以下のようになります。
ケイマン諸島はイギリスの海外領土であり、その他の概要は以下になります。
- 面積:259km2
- 首都:ジョージタウン
- 通貨:ケイマン諸島・ドル
アメリカのすぐ下に位置する南国のリゾート地であり、観光がメインでスキューバダイビングが有名です。そのため、西インド諸島の中では生活水準が高いです。また知っている通りタックスヘイブン(租税回避地)になります。
投資によって稼ぐときの税金(キャピタルゲイン税など)がゼロであり、税金面で非常に優遇されているため、オフショア投資で有名な島でもあります。
ただ過去において、ケイマン諸島はマネーロンダリング(犯罪のお金を利用すること)に使われるオフショア地域でした。
そのため不透明な金融情勢が原因になり、OECD(経済協力開発機構)が2005年にケイマン諸島政府に対して金融事情の透明性を図るために情報公開を求めました。また、オリンパスがケイマン諸島で巨額の損失隠しを行い、それが2011年に発覚しました。
そういったことから、悪いお金が流れるオフショア地域としてのイメージが定着してしまいました。しかし現在ではそのようなことはなくなり、世界中でケイマン諸島でのオフショア投資が行われています。
ケイマン諸島でオフショア投資をするメリット
それでは、日本から離れたカリブ海にあるケイマン諸島でオフショア投資をするには、どのようなメリットがあるのでしょうか。これには、以下のような点があります。
- アメリカに近く、オフショア投資で有名
- アメリカとの時差がない
順番に解説していきます。
アメリカに近く、オフショア投資で有名
ケイマン諸島は距離的にもアメリカと非常に近いです。知っている通り、世界の中心はアメリカです。世界基軸通貨も米ドルであり、世界中のお金はアメリカに集まります。
ただ日本やアメリカを含め、先進国はどこも税金が高額になりがちです。そこで資産運用はオフショア地域で行うのが大原則になります。そうしたとき、アメリカに非常に近いケイマン諸島はタックスヘイブンとして非常に多くの投資マネーが集まるようになっています。
例えば日本人であれば、香港で投資をする人が非常に多いです。これは、単純に日本と香港が地理的に近く、何かトラブルがあってもすぐに渡航することができ、リスクを軽減できるからです。
同じようにアメリカ人にとって、ケイマン諸島は地理的に距離が非常に近いです。そのため、アメリカの金持ちたちがケイマン諸島で資産運用していました。
現在はFATCA(アメリカ人の海外投資を禁止する法律)により、アメリカ人はケイマン諸島へ投資できません。ただ、過去はアメリカからの莫大な投資マネーによってケイマン諸島は非常に有名なタックスヘイブンとなりました。
こうした歴史からケイマン諸島にはお金が非常に滞留しており、実際にケイマン諸島は日本よりも格付けが上です。ムーディーズ(Moody’s)など、世界的な格付け会社が「ケイマン諸島は日本よりも安全性が高い」と評価しており、日本で資産運用するよりも破産リスクが少ないと証明しているほどです。
日本人にとってみると、「アメリカに近い」ことはメリットではなく、むしろ距離が遠いので大きなデメリットだといえます。ただケイマン諸島であれば、日本よりも信頼できる地域で投資することになります。
また香港は中国の属国であるためカントリーリスクがあるものの、ケイマン諸島であればそうした国自体のリスクがありません。
いまではアメリカ人がケイマン諸島へ投資できなくなったとはいえ、アメリカに近い以上、ケイマン諸島はオフショア投資の拠点になりやすいです。そのため多くのお金が集まり、結果として優れた資産運用が可能になっています。
アメリカとの時差がなく、資産運用に有利
またケイマン諸島はカリブ海に位置しています。そのため、アメリカとの時差がありません。金融機関のやり取りを行う際、時差がないことは1つのメリットです。
金融機関は時間外だと手続きなどができないため、お金をスムーズにやり取りできません。その点、世界からお金が集まってくるアメリカに対して、時差がないケイマン諸島では、資産運用の点でメリットが大きいのです。
なお投資する側(あなた)にとってみると、オフショア投資は毎月の積立投資や生命保険になります。投資信託をすることになり、トレーダーのようにチャートに張り付いているわけではありません。完全放置の海外積立投資によって、米ドル建ての資産を増やすことになります。
そのため投資をするとき、あなた自身が時差を気にする必要はありません。ただ、海外積立投資によってケイマン諸島へ投資するのは有利という事実は理解しておきましょう。
信頼できるIFA(代理店)を選ぶ
それでは、実際にケイマン諸島でオフショア投資を開始するときは、どのように行動すればいいのでしょうか。これについてオフショア投資では、IFA(代理店)に金融商品を紹介してもらう方法が基本です。金融機関は商品を顧客(日本人)に直接販売していないため、必ず代理店経由で購入しなければいけません。
ただIFAは世界各国にあり、数百社以上にも及ぶので優良業者があれば悪徳業者も混じっています。誤って悪徳業者からオフショア投資を依頼してしまう場合、対応が悪かったりアフターサービスがなかったりします。
お金のやり取りになるので、トラブルになってしまえば困ります。しかも海外積立投資では海外の金融機関と契約するため、基本は英語でのやり取りになります。そのため資産運用するのであれば、優良業者に任せなければいけません。
オフショア投資を行う際は、優良IFAに依頼するように心がけましょう。そのためには「リスクの説明をきちんとしてくれる」「営業許可(ライセンス)を保有している」などを、依頼前に確認しなければいけません。
日本人をサポートしているIFAを選ぶ
またオフショア投資をする際は、多くの日本人をサポートした実績のあるIFAをなるべく選びましょう。もっといえば、IFA(代理店)に日本人スタッフがいるところが望ましいです。
海外でのお金のやり取りになるため、契約書などはすべて英文です。英語が得意な方でなければ内容を理解できません。しかし、日本人スタッフがいれば英語でのやり取りをすることはなく、すべて日本語にて契約できます。
私も海外積立投資を利用していますが、英語能力が低いので当然ながら日本人スタッフのいるIFAを通して契約しました。以下が実際の契約書です。
「日本人スタッフが在籍しているかどうか」は非常に意味合いが大きく、その場合は契約内容を日本語で説明してくれます。また必要書類も日本語で指示してくれます。
さらには、オフショア保険・投資信託では10年や20年などの積立投資を継続していきます。満期によってお金が支払われるのは何十年も先であるため、そうした先であっても問題なく連絡がつく紹介者(IFA)から加入しなければいけません。
ケイマン諸島での投資を含め、「海外積立投資は資産運用でのメリットが非常に大きく確実にお金を増やせる」ものの、「ダメな代理店を選ぶと途中で連絡が付かなくなる」というデメリットがあることは理解しましょう。
詐欺視察ツアーには注意する
なお、これらオフショア投資は日本国内に住みながら渡航なしで契約できます。実際、私はオフショア保険会社と契約しており、この会社はケイマン諸島に籍を置いていますが、私は今までケイマン諸島へ出向いたことはありません。
参考までに、私のオフショア投資会社での管理画面は以下になります。
もちろん、オフショア投資を海外に出向いて行う方法もありますが、そうした必要はないのです。そのため詐欺ツアーには注意しましょう。口座開設を利用した詐欺ツアーがあるからです。旅費や宿泊費に加え、口座開設をするツアーで50万円以上する場合があるのです。
海外の保険会社(金融機関)で口座開設すること自体は無料です。そのため口座開設するにしても、本来なら交通費とホテル代しか費用はかかりません。しかし悪徳業者の場合、通常の費用よりも倍以上の金額でツアーを組んでいるので注意しましょう。
海外で口座開設するため不安に思うのが本音でしょう。そのため、ツアーが行われていればそれに応募したい気持ちもわかります。しかし、ほとんどが高額な視察セミナーになるので参加してはいけません。
ケイマン諸島へ渡航なしにオフショア投資する
なおケイマン諸島で販売されている投資商品はさまざまです。例えば、以下のような投資商品があります。
- 積立投資
- 生命保険
- 資産管理口座
これらに加入するとき、前述の通りケイマン諸島へ渡航する必要はありません。日本に居ながら、海外送金することによって投資できます。
ただケイマン諸島は最も有名なタックスヘイブンの一つなので、年々規制が厳しくなっています。例えば、ケイマン諸島で開設できる資産管理口座であれば、ヨーロッパ以外のファンドへの投資ができなくなりました。その結果、使い物にならない投資商品となりました。
有名なタックスヘイブンだからこそ、規制がかかりやすいのがケイマン諸島です。そのためケイマン諸島での投資を考えている場合、いまよりも規制が厳しくなる前に早めに投資しなければいけません。
米ドルの資産運用をケイマン諸島で行う
タックスヘイブンの中でも、ケイマン諸島で資産運用をするときの特徴について紹介してきました。ケイマン諸島でのオフショア投資を検討している方は、どのようなオフショア地域なのかザックリとでも理解できたのではと思います。
ケイマン諸島はアメリカに近いため、世界中からの投資マネーが集まるようになり、結果的にオフショア地域として非常に有名になっています。また、あなたの国よりも安全な状態で資産運用でき、さらには10年や20年などの投資で資産を何倍も増やすことが現実的に可能になっています。
ただ、どのオフショア投資でも共通しますが「誰の紹介から海外積立投資を行うのか」には注意しましょう。満期を迎え、実際にお金を受け取るときに代理店と連絡が付かないと困るからです。
ここまでのことを理解したうえで、ケイマン諸島を含めたタックスヘイブンでの資産運用を検討しましょう。オフショア地域は世界各国に存在するので、あなたの理想の投資先を選んでオフショア投資を行うといいです。
オフショア投資であれば、「20年で2倍以上の元本確保投資」や「年利10%以上の投資」、「30年で資産が18倍以上に増えるヘッジファンド投資」などが可能です。ただ、このときはIFA(代理店)を経由しなければオフショア金融機関と契約できません。
しかし、実際のところ紹介者・代理店によって投資成績が大きく異なります。さらにいうと、紹介者がダメな場合、詐欺まがいの投資方法を提示されたり、途中で連絡が取れなくなったりします。これでは資産運用どころではありません。
そこで、当サイトでは「オフショア投資の相談に乗り、最適な投資プラン」を提案します。年利10%以上での資産運用や元本確保での低リスク投資、オフショア生命保険を用いた確実な資産増、ヘッジファンド利用などさまざまな投資が可能です。
相談依頼は全国対応(全世界対応)にて24時間365日、受け付けています。海外積立投資で最重要なのが「どの紹介者から加入するのか」であり、これによって年利はまったく異なります。そこで、オフショア投資信託やオフショア保険(生命保険)、ヘッジファンド投資を含めて、ヒアリング後にあなたにとって最も優れる投資法を紹介します。