税金がほとんどかからないタックスヘイブン(オフショア地域)を利用して投資する方法の一つにプライベートバンクの利用があります。スイスにあるプライベートバンクを利用し、優れた金融商品を購入できるのです。
それではプライベートバンクを利用するとき、どのようにして口座開設すればいいのでしょうか。通常は紹介者を介して口座開設することになります。そのため、まずは紹介者となる代理店(ブローカー)を探すようにしましょう。
ただ、紹介者経由でプライベートバンクを口座開設したとしても、優れた年利を得られるとは限りません。その紹介者が優れた投資先(優れたヘッジファンド)をどれだけ知っているのかによって運用利回りはまったく違ってきます。
プライベートバンクの仕組みやサービス内容を理解すれば、口座開設するだけでは意味がなく、「どの代理店(ブローカー)から加入するのか」が最も重要であるとわかります。そこでプライベートバンクでの口座開設について、どのように考えればいいのか解説していきます。
もくじ
スイスのプライベートバンクで口座開設をするステップ
本物のプライベートバンクはすべてスイスに存在します。日本には本当の意味でのプライベートバンクは存在せず、これは香港やシンガポールでも同様です。スイス以外のプライベートバンクというのは単なる巨大な銀行であり、優れた投資先はありません。
そうではなく、必ずスイスのプライベートバンクを利用しましょう。それでは、プライベートバンクで口座開設するためにはどのようなステップとなるのでしょうか。一般的には以下のようになります。
- 紹介者・代理店からプライベートバンカーを紹介してもらう
- プライベートバンカーによる面談や審査を受ける
- 1億円以上を海外送金する
それぞれの内容を確認していきましょう。
紹介者・代理店が基本的には口座開設に必要となる
プライベートバンクへ申し込みをするため、まずは紹介者・代理店を見つけるようにしましょう。すべてのオフショア投資に共通しますが、ブローカーを介してオフショア金融機関へ申し込むことになるのです。
通常、オフショア金融機関は自ら募集をすることはありません。日本には「海外の金融機関が日本国内で宣伝・勧誘することを禁止している法律」があります。そのため、代理店を通して契約するというわけです。
海外の金融機関があなたのサポートをすることは基本的にありません。これはプライベートバンクでも同様であり、何か優れた提案を銀行側からオファーしてくれることはないと理解しましょう。
そこで口座開設の契約やプライベートバンクの紹介、その後の投資サポートを含めて一括で作業をしてくれる代理店を探すというわけです。つまりプライベートバンクで口座開設を考える場合、最初に優れたブローカーを見つけるようにしましょう。
面談や審査により、条件を満たすかどうか確認される
その後、面談を受けることになります。スイスのプライベートバンカーと面談をセッティングされ、対面で合わなければいけません。
スイスへの渡航が必要なのかどうかについては、銀行によって判断が異なります。ただスイスへの渡航が不要なプライベートバンクであっても、「プライベートバンカーが来日しているタイミングで面談する」など、どこかのタイミングで会わなければいけないことを理解しましょう。
逆にいうと、事前にプライベートバンカーと会って面談していれば、スイスへの渡航なしにプライベートバンクで口座開設できるというわけです。
なお面談ではあなたが審査されることになるものの、あなたは口座開設をする客側であるため、プライベートバンクへの投資条件を満たすお金を用意できるのであれば、審査に落ちることはありません。
プライベートバンクの投資条件を満たしていることを確認するため、面談で資産状況を聞かれることはあるものの、これについては正直に答えればいいです。
1億円以上を米ドル送金し、口座開設が完了する
こうして投資条件を満たし、審査に合格した後はプライベートバンクへ海外送金しましょう。通常、プライベートバンクでは1ミリオンドル(約1億円)が最低預金額になります。
銀行によっては、5000万円ほどで口座開設できるケースもあります。ただ数年後、必ず1億円以上の預金額にしなければいけないという契約となるため、やはり1億円以上の海外送金が必要になるというわけです。
また海外送金を行い、スイスのプライベートバンクで着金が確認されれば、口座開設の手続きが完了することになります。
これがザックリとしたプライベートバンクの口座開設の手続きです。どこかの段階でプライベートバンカーと会う必要はあるものの、1億円以上の投資資金をもった状態で紹介者を見つけることができれば、プライベートバンクでの口座開設は難しくありません。
サービス内容は投資口座の提供であり、世界中の金融商品へ投資可能
なおスイスのプライベートバンクというのは、ほかの銀行とは大きく特徴が異なり、開設できる口座は「投資口座としての役割をもつ」と理解しましょう。一般的な銀行のように、単なる預金目的で口座開設する富裕層はいません。
スイスはタックスヘイブンであり、プライベートバンクを利用することによって、全世界の投資商品を購入できます。金融規制なしに投資できるため、プライベートバンクを利用することで以下の金融商品を購入できます。
- 株・投資信託
- 債券
- コモディティ
- デリバティブ
- ヘッジファンド
日本を含め、ほとんどの国では金融規制があります。そのため日本の証券会社だと投資先は限られますが、スイスのプライベートバンクではあらゆる投資商品を選択できるのです。
一般的な株や投資信託でなく、ヘッジファンドへ投資する
ただ注意点として、スイスのプライベートバンクを利用して株や投資信託、債券へ投資するのはやめましょう。こうした普通の投資商品であれば、日本のネット証券で口座開設し、あなたが自ら投資すればいいです。
日本国内のネット証券であれば株や投資信託、債券に対して圧倒的に安い手数料で投資できます。また最低投資金額は低く、いつでも自由に金融商品を売買でき、プライベートバンクのような高額な維持手数料の支払いもありません。
つまり株や投資信託、債券などへ投資したい場合、プライベートバンクを利用するメリットはゼロです。
そうではなく、日本国内で投資できない金融商品に対して、プライベートバンク経由で投資しましょう。具体的には、多くの富裕層はヘッジファンドへ投資します。例えば株や債券へ投資をしない低リスクのヘッジファンドを利用すれば、景気に左右されずに年利10%ほどで資産を増やすことができます。
例えば以下は、ヨーロッパでつなぎ融資を提供しているヘッジファンドのファクトシートです。
このヘッジファンドへ投資する場合、安定的に年利8~10%となります。実際にはプライベートバンクへ支払う年間手数料として0.4~1%ほどを差し引く必要はあるものの、それでも優れた年利にて資産運用可能というわけです。
一方でハイリスク・ハイリターンの投資をしたい場合、株や債券に対してロング(買い)とショート(空売り)の両方をするヘッジファンドを利用することになります。例えば以下は、ロング・ショート戦略を採用しているヘッジファンドです。
このヘッジファンドの場合、平均年利は23.5%です。年間の変動リスクは12.9%と高いですが、こうした優れた年利にて資産を増やすことができます。
当然ながら、日本の金融機関を利用してこうしたヘッジファンドへ投資するのは不可能です。タックスヘイブンを利用するからこそ、優れたヘッジファンドへ投資できるのです。プライベートバンクのサービスを利用するとき、最も優れる投資先がヘッジファンドです。
ちなみにプライベートバンク経由での投資であるため、投資コード(ティッカー)が公開されており、詐欺ではない公募のヘッジファンドへ投資することになります。
アドバイザーが最も重要であり、紹介者で年利が大きく異なる
ただあなたがプライベートバンクで投資口座を開設し、先ほどのヘッジファンドへ投資できるかというと、残念ながら無理です。どこに優れたヘッジファンドが存在するのか理解していないからです。
プライベートバンカーとしても、優れたヘッジファンドを知りません。ヘッジファンドは世の中に無数に存在します。毎月多くのヘッジファンドが破産し、多くのヘッジファンドが生まれます。また、優れた運用成績のヘッジファンドは限られます。
要は、プライベートバンクで口座開設をするだけでは意味がなく、最も重要なのは「その紹介者が優れたヘッジファンドを知っているかどうか」です。代理店(ブローカー)があなたに優れた運用成績のヘッジファンドを紹介し、プライベートバンク経由で投資するからこそ、ようやく資産が増えるのです。
これについては、日本のネット証券で口座開設するのと似ています。証券会社で口座開設した後、どの株や投資信託、債券へ投資するのかを決めるのはあなた自身です。ただこのとき、優れた投資先を知っていない場合、資産を増やすことはできません。
同じことはヘッジファンド投資にもいえます。たとえオフショア地域にて「世界中の金融商品を購入できる投資口座」を開設できたとしても、優れたヘッジファンドを知っていない場合、高年利での資産運用はできません。
オフショア投資で代理店(ブローカー)が重要といわれている理由がこれになります。口座開設の条件を満たし、スイスへ高額な海外送金をしたとしても、アドバイザーがダメだとまったく資産運用できないことを理解しましょう。紹介者によって年利が大きく異なってくるのです。
プライベートバンクで口座開設し、投資サービスを利用する
スイスに籍を置く富裕層向けの銀行がプライベートバンクであるものの、一般的な預金口座は提供しておらず、投資口座がメインとなります。最も重要なサービス内容が資産運用であり、タックスヘイブンで投資口座を開設するのです。そのため、一般的な銀行とは役割が大きく異なります。
実際にプライベートバンクで口座開設をしたい場合、代理店(ブローカー)を探しましょう。プライベートバンカーと会う必要はありますが、場合によってはスイスへの渡航なしに口座開設できます。その後、高額なお金を海外送金しましょう。
なおプライベートバンクでは投資サービスが最も重要な内容であり、ヘッジファンドへの投資がメインになるため、紹介者・アドバイザーが重要になります。ダメなアドバイザーは非常に多く、優れた紹介者から加入しないと、「パフォーマンスの良いヘッジファンドへの投資」が不可能であることを理解しましょう。
「プライベートバンクでの口座開設=優れた資産運用」ではありません。プライベートバンクで口座開設するにしても、その紹介者が優れたヘッジファンドをどれだけ知っているのかを確認しましょう。これによって、ようやく高利回りにてお金を増やせるようになります。
オフショア投資であれば、「20年で2倍以上の元本確保投資」や「年利10%以上の投資」、「30年で資産が18倍以上に増えるヘッジファンド投資」などが可能です。ただ、このときはIFA(代理店)を経由しなければオフショア金融機関と契約できません。
しかし、実際のところ紹介者・代理店によって投資成績が大きく異なります。さらにいうと、紹介者がダメな場合、詐欺まがいの投資方法を提示されたり、途中で連絡が取れなくなったりします。これでは資産運用どころではありません。
そこで、当サイトでは「オフショア投資の相談に乗り、最適な投資プラン」を提案します。年利10%以上での資産運用や元本確保での低リスク投資、オフショア生命保険を用いた確実な資産増、ヘッジファンド利用などさまざまな投資が可能です。
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